英語の呼吸(英文法)

英語の呼吸「壱ノ型(第1文型)」

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それではいよいよ、「英語の呼吸」のそれぞれの「型」を学んでいきましょう。

大丈夫です、英語の呼吸「壱ノ型」は、そこまで難しくはありません。

しかし、だからといって、軽く見ちゃいけない理由があります。

 

英語の呼吸も「壱ノ型」が全ての基本

皆さんご存知の善逸は、全6個ある雷の呼吸のうち、「壱ノ型」しか使えません。

残り5つをマスター出来なかったんですね。

しかし、それでも彼は、「壱ノ型」をひたすら鍛え、「必殺」の技にしました。一つの呼吸の技の破壊力でいったら、炭治郎や伊之助の持つ呼吸よりもはるかに上でしょう。

かたや、善逸の兄弟子、獪岳(かいがく)は逆に、「壱ノ型」だけマスター出来ず、そのことを同僚からバカにされていました。

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第17巻

その時に語られていたのが、「壱ノ型が全ての型の基本」ということ。

不器用な善逸は、とにかく基本となる「壱ノ型」を、師匠にしごかれながら、磨きに磨き上げました。

これは、英語の呼吸にも言えます。

正直、英語の呼吸、壱ノ型(第1文型)を理解すれば、他の4つの文型を覚えなくても英語は理解できます。

でも、この、「壱ノ型」をしっかりと理解しておかないと、英語の呼吸は何も使えません

使えたように見えても、本質的な部分が何もわかっていないからです。

私がそうでした。

第5文型の「SVOC」の「O=C」と覚えたはいいものの、じゃぁそれが英文読解に役に立ったかというと、まったく役に立ちませんでした。どれが何か、よくわかっていなかったからですね。

 

「壱ノ型」…というか全部の型に大切なこと

では、この「壱ノ型」を学んでいきましょう。

英語の呼吸、壱ノ型の文の構成は、

ポイント

壱ノ型(第1文型)
➡S(主語)+V(動詞)

という語順になっています。

そもそも、人や物など名前で表すものを「名詞」というのですが、この名詞が「主語」になります。

ん? 名詞と主語は違うの?

・・・と思った人もおられるかもしれませんが、とりあえずここでは、「主語の中に名詞がある(主語≧名詞)」と覚えておけば大丈夫です。

そもそも「主語」というのは、文の主人公を表します。

「誰が」「何が」どうしたのか、ということですね。

日本語の場合、この「誰が」「何が」という部分を省略することがよくあります。たとえば、

「お腹が空いた」

という言葉も、実際は「(私は)お腹が空いた」という文で、「私は」という主語が省略されているんですね。

では、英語ではこれをどう表現するかというと、

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.4

・・・となるわけです。

これは「壱ノ型」ではなく「弐ノ型(第2文型)」ですが笑、いずれにせよ、英語は、すべての文型で「主語」が必ず入る、ということを頭に入れていただく必要があります。

たとえば、下のシーン、ほとんどの文に「主語=I」が書かれています。

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba vol.1

しかし、原作を読んでいただくとわかりますが、このシーンに、「俺」も「私」も「僕」も、一言も書いてありません

英語では「主語」を省略する時は、ごくごく限られた時ですから、その「特例」だけ覚えておいて、あとは「主語が必要」ということを呪文のように唱えておくことが、英語理解の第一歩になります。

逆に、これを理解しないと、英語は一生わかりません。

「英語には主語が必要」と覚えるしかないのです

これは、英語が「誰のなのか」という責任を明確にしたがる言語だからとも言えますね。
その点、日本語は、日本の政治家のように、責任を明確にしない言語、ということでしょうかね。

 

動詞が文の「命」

主語が来たら、次は「動詞」です。

日本語では一番最後に来る「動詞(~する、~した)」が、英語は主語の後に来ますこれはどの「型(文型)」でも変わりません

おさらい

英語の呼吸
壱ノ型(第1文型):SV
弐ノ型(第2文型):SV
参ノ型(第3文型):SV
肆ノ型(第4文型):SVOO
伍ノ型(第5文型):SVOC

必ず、「主語(S)+動詞(V)」という順番で始まります。これが、英語のルールです。

これをしっかり理解しておけば、英語の理解の扉を開けたといっても過言ではありません。だから、「動詞」をたくさん知っておけば、英文の理解度は高まる、ということです。

動詞の例

go=行く
walk=歩く
look=見る

 

ちなみに学校の国語の時間で、「主語と述語」というのを聞いたことがあるかと思います。

実は、英語の「S(主語)」と「V(動詞)」も、実は同じような意味合いを指します。つまり、「V」=述語なのです(そのため「述語動詞」という先生もいます)。

でも、なんで英語はあえて「動詞」のままにしているかというと、英語では「動詞」が文の意味を決めるほど重要だからです

先ほど見ていただいたように、壱ノ型~伍ノ型まで「SV」という並びは変わりませんよね?

でも、その後に続く言葉によって、文の意味が変わってしまう、つまりそれは、「動詞」の意味が変わるって事なんですね(この辺は弐ノ型以降で説明します)。

 

「壱ノ型」の例文はこれだ!

英語の文法の解説だと、壱ノ型(第一文型)は、結構あっさり終わることが多かったりします。

でも、実際の英文は、我々の使う日本語の常識ではありえない使い方をしていることを忘れてはいけません。

『鬼滅の刃』英語版、『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』で、「壱ノ型(第1文型)」が使われているシーンがありましたのでご紹介しましょう。

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.8

こちらは、上弦の参である、猗窩座(あかざ)の「わかった」というセリフの英語バージョンです。

動詞「see」には「見る」の他「わかる」という意味もありますので、「I see.」というのは、英語の「わかった」という代表的な表現ですが、これ、日本語的に考えたらヘンですよね。

「私、わかった!」って、幼児の使うセリフみたいです

でも、英語では、これが大事。

実際、「See.」だけにしたらどういう意味になるかというと、「見ろ」という意味になります(動詞の原形が先頭に来ると命令形になるため)。

だから、絶対に「I see」という語順じゃないといけないし、主語(この場合「I=自分」)がないといけない、ということです。

 

英語は「後付け」の言語

なお、この「壱ノ型」ですが、「主語(S)」+「動詞(V)」というシンプルな文のため、シンプルに何かを話す時、「SがV(する)」「SはV(する)」と伝える時に使う表現です。

先ほどの例なら「I=俺は+see=わかる」ということですね。

これが、英語の基本です。

これだけだと「何を?」となるので、その「何を?」の部分(目的語)を追加すると

これに「SがOをVする」になれば参ノ型(第三文型)、となるように、その応用をしていくことで、文が作れるわけです。

それはつまり、「主語(S)+動詞(V)」が来ることをわかっていれば、後は後ろの文はその文の意味をふくらませるために存在する、つまり、「理由は後付け」になっているということが言えるんですね。

 

 

いずれにせよ、英語は動詞が重要な言語ということです。

先ほど述べたように、英語はたいがいの文に主語が入ります。

入らないのは、動詞から始まる命令文や、主語を言わなくてもわかる定型文だけです。
(Go home.=家に帰れ、Nice to meet you.=はじめまして等は主語が省略されている)

だからこそ、その主語が「どうしたのか」というのを語る必要があります。

そして、それが文の意味を決めます。

英語は、「理由は後付け」です。日本語みたいに、理由(いいわけ)を先に言うことはなく、「誰が(S)どうした(V)」が最初に来て、それをハッキリさせています。

それを理解するだけで、英文の理解は大きく進みますし、さらなる応用ができるようになるのです。

 

極限の極限まで磨け!

大事なのは基本です。

特に英語は、我々の言語とはまったく違う言語です。

謙虚に、基本だけでもいいので、しっかり理解しておく必要があります。

逆に言えば、英語の呼吸『壱ノ型(第1文型)』が身につけば、どんな英文が来ても、それなりに訳せます

なぜなら、英語は「理由は後付けの言語」だから、「主語(S)+動詞(V)」という型を理解しておけば、その後の文は、すべてそれの「説明」をしているんだな、というのがなんとなくわかるからです。

それはつまり、英語が「S(=誰が)V(=どうした)」ということを、最も大事にしている言語だということです。

そのことがわかれば、あとは応用でしかありません。

だから、「英語は難しい」「自分はバカだから」と思う前に、善逸のようにとにかくひたすら「英語は主語+動詞」ということをしっかり身につけることです。

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第4巻

 

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