英語の呼吸(英文法)

英語の呼吸「肆ノ型(第4文型)」

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英語の呼吸、「肆ノ型(第4文型)」です。

 

「肆ノ型(第4文型)」は、「参ノ型(第3文型)」をマスターしていないとまったく使えない技なので、マスターしていない人は戻って修行してもらいたいですね。

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参ノ型(第3文型)との違い

英語の呼吸は、何度も言っているように「壱ノ型(第1文型)」がすべての基本です。

ですからこの「肆ノ型(第4文型)」も、「壱ノ型(第1文型)」の型の応用でもありますが、その応用の「参ノ型(第3文型)」のさらに応用だということが、これまでと大きく違う所です。

 

ではまずは、文の構造の違いを比較してみましょう。

 

まずは「参ノ型(第3文型)」から。

ポイント

参ノ型(第3文型)
➡S(主語)+V(動詞)+O(目的語)

 

次は「肆ノ型(第4文型)」です。

ポイント

肆ノ型(第4文型)
➡S(主語)+V(動詞)+O1(目的語)+O2(目的語)

 

「目的語」がもう一つ増えていますね。

これが増えたことで何が変わるのか?

ここを抑えておくことが、「肆ノ型(第4文型)」習得のカギになります。

 

肆ノ型(第4文型)の例

では、この「肆ノ型(第4文型)」を使っている文は、具体的にどんな感じになっているかということで、例をご紹介しましょう。

 

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.2

炭治郎

Then I'm gonna get you some of their blood!
(では必ずこの二人から血をとってみせます!!)

 

これは単行本2巻の最後のページ、珠世のアジトで鬼に襲撃されて苦戦していたところ、愈史郎の血鬼術(頭に着いた札)の力を借りて反撃に転じたシーン(の英語版)ですね。

 

はじめの「Then」は「それから」「それでは」という意味の副詞です。

あくまでも話の流れで使っているだけなので、文法の話をする時には不要なため、以後は省略します。

 

「I'm gonna」は「I'm going to」を短く言う会話的な表現で、つまり「I'm gonna get」で「手に入れる(つもり)」という意味になります。主語(S)+動詞(V)の部分になります。

 

「their blood」は「彼らの血」、「some of」については、以下のような意味になります。

はてな

「some」と「some of」
いずれも「いくらかの」を表すが、日本語訳では省略されることもある。
違いは、対象とする範囲の違い。
some:特定でないものを指す
〔例〕some people=(いくらかの)人々
some of:特定の物や集団の中の一部を指す
〔例〕some of their blood=(いくらかの)彼らの(体の中の)血

 

この中の、「you some of their blood」の部分が、二つの「目的語(O)」を表しているわけですね。

 

参ノ型(第3文型)じゃダメなわけ

ではそもそも、なぜ、目的語を二つにしないといけないのか?

目的語一つではダメなのか?

 

ここで一回、参ノ型(第3文型)のやり方でこの文を翻訳してみましょう。

メモ

I(S) 'm gonna get(V) you some of their blood(O)

これを「SがOでV」と訳そうとすると、「S」は「I=俺が」「V」は「am goning to=手に入れる(つもり)」まではいいですが、「O」の「you some of their blood」でつまりませんか?

 

「あなたが彼らの血」みたいな謎な文章になってしまいます。

明らかにヘンですよね?

 

こういう風に訳されては意味が通じない、大変困る、ということなので存在するのが「肆ノ型(第4文型)」なのです。

 

これがたとえば、「I'm gonna get you」までであれば、文の構造は「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)」の「参ノ型(第3文型)」になり、意味は以下のような感じになります。

メモ

I(S) 'm gonna get(V) you(O)=俺はあなたを手に入れるつもりだ

 

どうです、このシチュエーションで炭治郎がそれを言うとおかしくないですか?

珠世さんに言っているセリフなので、「珠世さんをゲットする」みたいな感じです。

愈史郎に聞かれたら殺されそうですよね?

 

だからこの文は、「参ノ型(第3文型)」が通じない、と言えるわけです。

そこで「肆ノ型(第4文型)」の登場です。

 

「参ノ型」と「肆ノ型」で訳が変わる

この「I'm gonna get you some of their blood」という文は、すでに「主語(S)」と「動詞(V)」が存在し、後の「you」の後ろに動詞が来ていません。

ですから、この文に使われている「you」は、主語に使われる「you」ではなく、目的語として使われる「you」と判断できます

 

見た目は同じですが、置く場所も、訳した時の意味も異なります。

ポイント

主格の「you」:「主語」として使われる。訳は「あなたは」「あなたが」
〔主格の例〕I、he、she、we、they
目的格の「you」:「目的語」として使われる。訳は「あなた」「あなた
〔目的格の例〕me、his、her、us、them

 

しかしそこで疑問が湧きます。

「あなた」と「あなた」のどっちが正解なのかと。

これを「カン」「なんとなく合う方」でやっちゃいがちですが(過去の私です)、どちらを選ぶかは自動的に決まるようになっています。

 

わかりやすくするために、訳を比べてみましょう。

比較

① I'm gonna get you=俺はあなた手に入れます
② I'm gonna get you=俺はあなた手に入れます

この、炭治郎が珠世さんに言ったシチュエーションなら、①と②どっちがふさわしいですか?

 

前の段で②の訳は状況的におかしいと言ったので、当然①ですよね。

「俺はあなた手に入れます」と。

 

でも、そうなると「何を?」ってなりませんか?

 

そうです、その「何を?」に当たる部分が、「some of their blood(彼らの血)」なんです。

 

「you」が一つ目の「目的語」なら、「some of their blood」が二つ目の「目的語」になるんです。

その結果、「some of their blood」が必要な①の訳が「肆ノ型(第4文型)」、必要とせずに文が完結する②の訳が「参ノ型(第3文型)」なんですね。

 

二つの目的語の役割

つまり、この文の状況的に、

メモ

I(S) 'm gonna get(V) you(O1) some of their blood(O2)
=俺は(S) あなた(O1) 彼らの血(O2) 手に入れます(V)

と訳せるのです。

というか、(言い回しは色々あるけど)こうとしか訳せないのです。

 

我々は学校で「目的格」は「~を」「~に」と訳せると習います。

参ノ型(第3文型)では目的語によって「~に」にも「~を」にもなりますが、実は、肆ノ型(第4文型)の時は、最初の目的語が「~に」、後の目的語が「~を」になると決まってくるのです

 

この型が、「肆ノ型(第4文型)」になるんですね。

 

なお、「O1(you)」と「O2(some of their blood)」は、当然のことながら「あなた=彼らの血」ではないわけですから、「O1≠O2」の関係ですよね?

 

それをまとめると、

ポイント

肆ノ型(第4文型)
➡S(主語)+V(動詞)+O1(目的語)+O2(目的語)で、O1≠O2

・・・となるわけです。

 

ちなみにこの「O1」になるのは主に「人」、「O2」になるのは物や事柄といったことが多いですが、ネイティブ英語では必ずしもそうとは限りません。

ただ、学校英語として見た場合は、ほとんど「O1」=人・動物、「O2」=物・事柄になります。

ポイント

肆ノ型(第4文型)
➡S(主語)+V(動詞)+O1(人の目的語)+O2(物の目的語)で、O1≠O2
SがO1(人)O2(物)V(する)

となるわけですね。

 

なお、日本語だと「~に」と「~を」を入れ替えても意味が通じますが、英語の場合、この語順だから「O1」は人などを表す目的語、「O2」は物を表す目的語と読み解けるようになっているため、この「O1」と「O2」の順序は絶対変えられませんので、ご注意を!

 

切り替えができる「肆ノ型(第4文型)」

以上見てきたように、「参ノ型(第3文型)」と「肆ノ型(第4文型)」は、似ているようでちょっと違うことがよくわかっていただけたかなと思います。

そもそも、「S+V+O」までは一緒ですもんね。

肆ノ型はその「O」の部分が二つに分かれるイメージです。

 

だから実は、この「参ノ型(第3文型)」と「肆ノ型(第4文型)」は、同じ意味の文をそれぞれの「型(文型)」に切り替えることが出来ます。

ちょうど、肆ノ型で斬りかかったけど、どうもこれじゃダメだと判断して参ノ型に変える、みたいなことが出来るわけです。

 

参考

肆ノ型(第4文型)
I'm gonna get you some of their blood!

参ノ型(第3文型)
I'm gonna get some of their blood to you!

 

二つ目の例文は、「I(S) 'm gonna get(V) some of their blood(O)=俺が彼らの血を手に入れます」という参ノ型(第3文型)の形にして、最後に「to you=あなたに」としています。

基本的に「to」や「for」などの前置詞+名詞を使う場合、それは文型にカウントせず「修飾語(M)」とするというルールがあります。

なぜなら、それがなくても「文が成立する」からです(ちなみに副詞も修飾語です)。

 

なお、この「書き換え」は、今回ご紹介した「get」とか、「give(与える)」とか「teach(教える)」「make(作る)」など、対象とする「相手(人)」が来る動詞を使う場合は切り替えが可能です。

逆に言うと、「go」のような、目的語に人が来ない動詞の場合は、参ノ型(第3文型)⇔肆ノ型(第4文型)書き換えは出来ません。

なぜなら、「go」と言われても「誰に?」と思いませんからね。

 

この「切り替え」については奥が深いので、詳しく調べてみるとよいですよ!

 

ちょっと少ない?肆ノ型(第4文型)

ちなみに鬼滅英語版『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』には、肆ノ型(第4文型)の文型はあまり出てこず、参ノ型(第3文型)の形を取ることがほとんどです。

 

それは、どうしてもバトル物なので、「誰かに与える」というシチュエーションが少ないからかもしれませんね。

 

与えるシチュエーションが肆ノ型(第4文型)になっている例をご紹介しましょう。

珠世のアジトが襲撃され、愈史郎が炭治郎に「見えるようになる札」を投げつけたシーンですね。

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.2

愈史郎

Here, I'll lend you my sense of sight!!
(俺の視覚を貸してやる!!)

 

これは、

メモ

I(S) 'll lend(V) you(O1) my sense of sight(O2)
=俺が(S)お前に(O1)俺の視覚を(O2)貸してやる(V)

という肆ノ型(第4文型)です。

 

これを参ノ型(第3文型)にして、「I'll lend my sense of sight to you.」とすることは可能です。

ただ、まずは「お前に貸してやる」と言いたいわけですから、「I'll lend you...」と肆ノ型(第4文型)で先に来る方が会話としては自然でしょうね。

 

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