いよいよ劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』の公開まであと3日になりました。
昨日はイオンシネマの予約が(今も)ネットで中々できないこともあり、ちょっと離れた別の映画館で公開日の予約を取りました。
あと三日ですねぇ・・・。
公式twitterに登場した、カウントダウン、今日は伊之助です。
『劇場版「#鬼滅の刃」無限列車編』
\公開まであと3日/
「伊之助様のお通りじゃアァァ!!」 pic.twitter.com/rxz9zwZrFL
— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) October 12, 2020
ということで昨日同様、これに合わせて、このセリフの英語版をお勉強していきましょう!
を『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題です。
問題
伊之助様のお通りじゃアアア
※comin'=comingの省略形
ヒント:①soon ②through ③here
今日は三択です!
答え
正解
伊之助様のお通りじゃアアア
正解:①soon ②through ③here
「通り抜ける、スルー」という意味の、②の「through」が正解でした!
解説
主語+動詞
この文は、「Lord Inosuke」という主語の後に、「is comin' through」という「現在進行形」が来る文でした。
「Lord ○○」
このシーン、伊之助は自分で「伊之助様」と言っていましたね。
日本語の「○○様」にピッタリな英語というものは存在しませんが、「殿上人」感を出す敬称はあります。
それが、今回使った「lord」。
英単語
〔名詞〕伯爵、高位の貴族、~卿、~長官、~主教、閣下、領主、地主、神
「○○卿」「○○閣下」「○○主」のように使う敬称ですが、「神」という意味もあるように、恐れ多い人に使う敬称です。
なお、「Mr.」とか「Dr.」とかがそうですが、英語は敬称を前につけます。
ただ、「lord」はかなり高貴な人に対して使うので、日本語の、「お客様」「佐藤様」と、誰にでもつける「様」よりも使う頻度は少ないです。
それが逆に、「超、上の人」という意味になりますので、「あの方」にも「lord」がつけられます。
「鬼舞辻様=Lord Kibutsuji」ですね。
鬼たちからしたら、鬼舞辻無惨はまさに「主」であり「神」なので、そういう人の敬称として使うのが、「lord」ということです。
そんな「lord」ですが、そもそも「lord」も「様」も、自分で言わない敬称ですよね。
それを、伊之助が自ら言うだけでも、「Lord Inosuke」で「伊之助様」のニュアンスを再現しているんですね。
「comin'」ってなに?
「comin'」は短縮表現で、「正しい英語」ではありません。
いわゆる「スラング」「俗語表現」というやつですね。
正確には「coming」と書くので、正しい英語なら、
「Lord Inosuke's comin' through」
ではなく、
「Lord Inosuke is coming through」
と書くのが正解です。
つまり、「ing」の「g」を省略して「'(アポストロフィ)」を付けているんですね。
一文字くらいのことですが、それでも省略は省略です。
日本語でも、「している」が正解なのに「してる」というような感じでしょうか。
英語でも、あえてこの「comin'」という表現にすることで、伊之助の「口の悪さ」「気持ち」をストレートに表現しているんですね。
なお、この「ing」の省略の「n'」で有名なのは、マクドナルドの「I'm lovin' it.」の「lovin'」があります。
あれも、「(私これ)メッチャ好き!」というのを伝えるストレートな省略表現です。
もちろん、学校のテストで「comin'」「lovin'」なんて書いたら「×」ですのでお気をつけ下さいね!
「coming through」
今回の伊之助が使った「comin' through(正確にはcoming through)」というセリフは、
動詞「come」の後に副詞「through」を使って、
「通り過ぎていく」という意味になります。
「through」は、「通り抜ける」という意味のある副詞(もしくは前置詞)で、日本語でもよく「スルーする」と使う「スルー」ですね。
英単語
〔副詞・前置詞〕通り抜けて、通過して、貫いて、始めから終わりまで
〔形容詞〕直通の、し終えて
〔例文〕(I'm)Coming through.(通ります、通らせてください)
特にこの場合は、「is comin' through」と現在進行形なので、ちょうど今通り過ぎていくよ、という「今」にフォーカスしています。
この辺はまた、進行形の所でくわしくやりますね。
なお、この「coming+副詞」は他にも、問題にあった、
「coming soon」⇒「soon(まもなく)」の意味で「近日公開」
「coming here」⇒「here(ここに)」の意味で「ここに来て」
という表現もありますよ!
それでも今回は、「お通りじゃ」、つまり「通るぜ、通るぜ」という主張なので、「through」が正解でしたね。
今日のまとめ
日本語と英語は文化も違うので、まるっと同じように表現することができません。
その代わり、それぞれの文化でどういう形で表現できるか?ということを考えて翻訳されているってことですね。
今日の言葉
伊之助様のお通りじゃアアア