鬼滅の名言を英語で!

煉獄さんの「胸を張って生きろ」を英語で?英訳文を徹底解説【難易度★★】

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おはようございます!

めっきり寒い週末になりましたね。

 

所により雪も積もって、

こんな日は背筋が丸まってしまいがちですが、

こんな日こそ、この言葉を胸に頑張りたいですね!

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第8巻(集英社)

煉獄さんが炭治郎たちに残した名言の一つ、

この、「胸を張って生きろ」

『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題です。

 

問題

    )tall and be proud.
胸を張って生きろ

選択肢
①Go
②Stand

③Live
④Brave

 

答え

 

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第8巻(集英社)

正解

 

②の「Stand」が正解でした!

 

 

解説

「胸を張って生きろ」なのに、

「胸(chest)」も「生きる(live)」もないため、

一見、まったく違う訳のように見えますが、

詳しく見ていくと実によく訳したなと言うのがわかります。

 

主語+(述語)動詞

「stand」は、

「stand up=立つ」という意味で有名な一般動詞です。

 

動詞(の原形)から始まるから、

いわゆる「命令文」と呼ばれるものです。

主語は隠されている「You」です。

 

「and」で結ばれた「be proud」は、

be動詞の原形+「proud」を持ってきた文なので、

こちらも同じく「命令文」になります。

 

ポイント

命令文:動詞の原形*から始めることで、命令や指示、依頼をする文。主語はYouとわかるため省略する

*be動詞の場合は「Be+形容詞」

 

つまり、この

Stand tall and be proud.

という英訳文は、

「stand」と「be」から始まる命令文の並列関係にあります

 

ここからは、

なぜか2つに分かれた文を1つずつ紐解いていきます。

 

Stand tall

今回の文は、「stand」の後ろに、

Himejima is tall.
=悲鳴嶼さんは背が高い

Kanae was delicate, even though she was taller than me.
=姉さんは華奢だったけど、私より上背があった
(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.16)

Himejima is the tallest in the Hashira.
=悲鳴嶼さんは柱の中で一番背が高い

のように「背が高い」という意味で有名な「tall」がついていました。

 

ただ、

通常使われる「tall」は、

主に「形容詞」として使われるのに対し、

Stand tall

では動詞の後ろについているので「副詞」として機能します。

(形容詞は名詞の前かbe動詞の後に置く)

 

英単語

tall
[形容詞]背が高い、高さがある、大げさな
[副詞]偉そうに、背筋を伸ばして

「tall」の副詞の意味に、

「背筋を伸ばして」という意味があるように、

 

stand(立つ)+tall(背筋を伸ばして)

で、

英熟語

stand tall
=背筋を伸ばして立つ
⇒堂々とふるまう

という意味になり、

ニュースの見出しや、辞書に例文として載っていることもある定型表現です。

(Walk tallの場合もある)

 

なお、

ウィズダム英和辞典によると、

ウィズダム英和辞典 第4版

tall(「勇敢な・大きい」>「背が高い」)

という意味合いが強いらしいので、

「tall=背が高い」というよりも、

ぐっと上に伸びたポジティブなイメージが「tall」ということを考えると、

stand(立つ)+tall(グッと上に)

「堂々とする、胸を張る」という意味もイメージできると思います。

 

日本語でも英語でも、

背筋を伸ばしている方が自信があって堂々として見える、

というのは面白い共通点ですね。

(さらにそれが、偉ぶっているという意味になるのも同じです)

 

Be proud

コチラも命令文ですが、

動詞の原形が「be」になっていましたね。

 

その理由は後ろの「proud」に秘密があります。

 

英単語

proud
[形容詞]誇りに思う、誇り高い、堂々とした

 

「proud」は形容詞ですが、

形容詞を最初に持ってきた命令文は不可能なので、

You are proud.
君は誇りに思っている

be動詞「are」を原形の「be」にして

「You」を省略して

 

英熟語

Be proud
=誇りを持って、誇り高く

という形の文にした、結構有名な定型表現ですね。

 

Stand tall and be proud.
胸を張って生きろ

そもそも、

日本語の「胸を張る」というのは、

あくまでも「たとえ(比喩)」であって、

「胸=chest」を使ってムリヤリ同じ表現を使う必要はないんですね。

 

というのも、

このセリフは、煉獄さんが、

煉獄杏寿郎

竈門少年、俺は君の妹を信じる
鬼殺隊の一員として認める

汽車の中であの少女が、血を流しながら人間を守るのを見た

生命をかけて鬼と戦い、人を守る者は、誰がなんと言おうと鬼殺隊の一員だ

と言ったあとのセリフですよね。

 

柱合会議で皆から認められなかった、

「禰豆子は鬼だけど人を喰わない」

ということと、

「鬼をかばう人間は鬼殺隊士にふさわしくない」

と思われていることを、

卑屈に思う必要なんかない
(=誇りに思え=be proud)

俺がこの目で君が言っていることが正しいことを見た、

君は自分は正しいと堂々とするべきだ
(=stand tall)

 

だからこそ、

Stand tall and be proud.
=誇りをもって堂々とふるまいなさい

で、「胸を張って生きろ」と言った、

原作の煉獄さんのメッセージを表現しているわけですね。

 

 

今日のまとめ

「stand tall」は日本だとあまりお目にかかることはありませんが、

「be proud」は長文問題などでも比較的見る表現ですね。

 

いずれにせよ、

本質を突くシンプルな文は「見出し」「名言」に採用されることも多いので、

こういった表現のバリエーションをたくさんおぼえておくとよいですよ!

 

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