まいにち鬼滅英単語

水の呼吸・伍ノ型「干天の慈雨」を英語で?っていうか意味は?【難易度★★★★】

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おはようございます!

めっきり寒くなって来ましたね。

風邪を引く人も多いそうなので気をつけて下さいね!

 

それでは今日も、雨にも風にも負けず、まいにち鬼滅英単語、はじめていきます!

今日のお題はこちら。

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第4巻(集英社)

 

この、「水の呼吸 伍ノ型 干天の慈雨」を『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題です。

 

なお、「水の呼吸 肆ノ型」についてはこちら。

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問題

Water Breathing: Fifth Form
Blessed Rain After the Drought
水の呼吸 伍ノ型 干天の
※drought=干ばつ、日照り

ヒント:①Thankful(感謝の) ②Kind(親切な) ③Blessed(ありがたい)

 

伍ノ型は「5番目の」という意味の「Fifth」ですね。

「干天の慈雨」と言う聞き慣れない言葉の「慈しみ」の部分をどう訳すのか?

という問題ですが、直訳ではなくイメージを優先したいですね。

 

 

答え

 

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.4

正解

Water Breathing: Fifth Form
Blessed Rain After the Drought
水の呼吸 伍ノ型 干天の

 

②の「Blessed」が正解でした!

「blessed rain」で「恵みの雨(慈雨)」という意味なんですね。

 

というか、そもそも「干天の慈雨」って何?って話ですよね。

 

 

解説

それぞれの単語の意味をしっかり学ぶ前に、「干天の慈雨」の意味について学びましょう。

「干天の慈雨」とは?

「干天の慈雨」というのは、

鬼滅の刃オリジナルの言葉ではなく

実際の辞書にも載っている言葉です。

 

広辞苑 第七版

ひでりの時に降るありがたい雨。苦しい時の救いや待ち望んでいたことの実現にいう

まさしくどうでしょう?

この、伍ノ型・干天の慈雨で炭治郎が鬼の首を斬ったときのシチュエーションですよね?

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第4巻(集英社)

 

この時、この鬼(母蜘蛛)は、

人間を殺さなきゃいけないという家族(仲間)からのプレッシャーに怯えながらも、

自分の力を最大限発揮して頑張っていたわけです。

 

しかしそれを、炭治郎&伊之助コンビに圧倒され、

そこから開放されたい、という気になったわけですね。

 

あんだけ豪快に人を殺しといてとも思いますけど、

「生」への執着心が強いはずの鬼が、自ら頸(首)を差し出すのです。

 

鬼は、なるべくしてなった鬼と、

ならざるを得なかった鬼がいますよね。

 

禰豆子もそうですが、

人を喰いたくて喰ってる人間ではなく、

鬼になったから「食事」として人間を喰いたくなる体になっているわけですね。

 

はたしてこの鬼が

どういう想いで人間を殺していたのかはわかりませんが、

「もう人間を殺すのは疲れた」

と自らの命を差し出したので、

「せめて苦しまぬように」

作中で1回しか登場しない慈悲の剣撃、

「伍ノ型 干天の慈雨」に切り替えたんですね。

相手に合わせて形を変える、水の呼吸らしい技です。

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第4巻(集英社)

 

今回の英単語

言葉の使い方としては

まさにピッタリのシチュエーションだった「干天の慈雨」でしたが、

言葉の意味としては

「ひでりの時に降るありがたい雨」でしたね。

 

つまり、それを踏まえて英訳しないといけないわけです。

 

分離して考えるとわかりやすいですね。

 

干天の

「干天」=日照りの続いた空

ですから、

「日照り、干ばつ」を意味する、「drought」を使っています。

英単語

drought
〔名詞〕干ばつ、長期の日照り、水不足

 

「日照り」には他にも、

「dry weather」というまんまの言葉もありますが、

気象的なことを言いたいワケでもないですので、

「干天」という原作のイメージの通り

「ずっと欠乏していた」と一語で表せる「drought」を採用したわけですね。

 

そして、「干天(drought)」の後の雨なので

前に前置詞「after(~の後で)」を置き、

「After the Drought」になったと。

※冠詞は小文字にする。前置詞も4文字以下は小文字

 

日本語の感覚だと「干天中の」という感じですが、

「干天後の」というのが英語らしいですね。

 

慈雨

「慈雨」=恵みの雨

ということですよね。

 

では、その「恵み」って誰がもたらすものでしょう?

 

「天」ですよね。

天といえば神様です。

 

この神的なものが人間に与えてくれることを表す時に使うのが「blessed」です。

 

英単語

blessed
動詞blessの過去分詞
〔形容詞〕恵みの、祝福の、授かる、ありがたい、聖なる、神聖な

 

日本にいるときは聞き慣れない言葉ですが、

「神」を大事にするキリスト教圏では結構耳にすることがある言葉「bless」の過去分詞で、形容詞になったものです。

 

英単語

bless
〔動詞〕(神が)守る、恩恵を受けている、恵まれている、祝福を与える

〔例文〕
(God) Bless you.(お大事に、神のご加護を)

 

アメリカのメジャーリーグの最終決戦である、ワールドシリーズでも歌われることのある「God Bless America」という歌にも「bless」が入っていますが、これも神にあやかりたい気持ちが込められていますね。

 

つまり、

「神」にあやかりたいときに使う形容詞「blessed」を使って、

「恵みの雨=blessed rain」

としているんですね。

 

 

今日のまとめ

「干天の慈雨」という聞きなじみのない言葉でも、実は意味のある言葉で、その意味も踏まえて「Blessed Rain After the Drought」としたんですね。

ちなみにこれは、鬼滅の世界を抜け出しても、普通に通じる表現です。

 

逆に今、日本で「日でり」「干ばつ」という方がなじみがないかもしれませんが、地球温暖化が進めば、そういうことが日本にも起こりうる可能性も十分、ありえますね。

マンガと違って現実は、

決まって恵みの雨が降るとは限りませんので。

例文

Water Breathing: Fifth Form
Blessed Rain After the Drought
水の呼吸 伍ノ型 干天の慈雨

 

今日のテキスト

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