おはようございます!
日曜の鬼滅の刃バレンタイン記念動画(中高一貫キメツ学園バレンタイン編&アニメ化2周年記念祭)はご覧になりましたか?
やはり、
公式ファンブック①『鬼殺隊見聞録』に収録された内容のものでしたが、
不死川実弥と胡蝶カナエさんが会話していたシーンがあったり、伊之助や鱗滝さんまで登場していたり、バレンタイン当日のシーンが追加されたり、ファンにはたまらない内容でしたね。
未見の方は↓でチェック(今月いっぱいまで公開)
しかしなによりも、
ついに来ましたよ、
アニメ『鬼滅の刃』2期・遊郭編!!
しかも、2021年、つまり今年公開されるとのこと!
・・・ということで今日は、
遊郭編のティザービジュアルになっている、
嫁が三人もいるド派手なモテ男、
音柱・宇髄天元様の「こっからはド派手に行くぜ」を
『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題です。
問題
こっからはド派手に行くぜ
※flashy=派手な
選択肢
①start
②starting
③started
④starts
答え
正解
こっからはド派手に行くぜ
③の「starting」が正解でした!
解説
今回は極めて英語的な表現を使いまくった難しい文なので、分解して見ていきましょう!
主語+動詞
ちょっと主語がわかりにくい文ですが、
But starting right now...
の部分には動詞がないので、
主語+動詞はその後の部分、
things are gonna get real flashy!
の中から、
主語は「things」
述語動詞は「are」
ですね。
「thing」は「事」という意味ですが、
今回のシーンのように、
things are gonna get real flashy!
=事態はド派手になって行くぜ
と、日本語的には省略されている「事態」を表す主語として使うこともあり、
逆に、英文から日本語に訳するとたいてい消えます。
「get+形容詞」
なお、
後ろにも動詞「get」がありますが、
その前の「gonna」が「going to」の省略形(俗語)なので、
be going to get
=していく
の「to get(不定詞)」になるので、
やはり文の述語動詞はbe動詞の「are」と言えます。
その後の「real flashy」は、
real=[副]本当に、凄く
flashy=[形]派手な
という、いずれも口語で使う会話表現を使って、
「ド派手」を表して、
「get+形容詞」で、
「形容詞の状態にする/なる」を表すので、
gonna get real flashy
⇒be going to get real flashy
=ド派手にして行くぜ
⇒ド派手に行くぜ
・・・となるのです。
ポイント
get+形容詞=形容詞(の状態に)なる・する
〔例文〕
It's getting dark.=暗くなってきた
dark=[形]暗い
原作にはない「But」
But starting right now... things are gonna get real flashy!
こっからはド派手に行くぜ
と、
原作には「だが」とか「しかし」がありませんでしたが、
接続詞「But」
から文が始まっていましたね。
「but」は
「しかし」とか「だが」という訳で有名ですが、
英語(特に会話)では、
前に出た言葉の反対を言う時に使うことがよくあります。
実際、このシーンの前のコマで、宇髄が部下であり妻である「須磨」と「まきを」に対して、
宇髄天元
Sorry I took so long.
遅れて悪かったな
※take so long=時間がかかる
と、助けに来るのが遅れたことを
「Sorry」とわびた流れがあったんですね。
「Sorry」は湿っぽい感じになりがちなのですが、
その後に「こっからは派手に行くぜ」と真逆の雰囲気のことを言うために、
前の言葉を否定する「But」から始めた、というわけですね。
ちなみに、
天元は「悪かった」とは言いつつも、
意味的には「申し訳なかった」ということなので、
My bad.(俺が悪い)
That is my fault.(俺の責任だ)
That is my mistake.(俺のミスだ)
という「悪い」という表現でも、
単に「遅れた」という
Sorry I'm late.(ごめん遅れた)
でもなく、
Sorry I took so long.
と、時間がかかったこと(took so long)を具体的にハッキリ謝っていて、
この辺、ド派手な伊達男・宇髄天元の雰囲気を再現するため、
英語圏のモテ男の考え方に沿った表現にしたんでしょうね。
starting right now
まず結論から言うと「分詞構文」です。
ですが、簡単に理解するならば、
「right now」は「すぐに」という意味の、
非常によく出る定型表現(イディオム)ですね。
(文法的には「副詞句」です)
英熟語
=ちょうど今、たったいま、すぐに、直ちに
それが「starting」だから、
starting right now
=今から(始まるぜ)
⇒ここから(始まるぜ)
的な意味になります。
「ここから」と言うと、
今から=from now
ここから=from now on
的に覚えている方もおられるかもしれませんが、
いずれも未来について語る文で使う表現で、「will」を使います。
このシーンでは、宇髄さんが
「こっからは」
という生っぽい、ライブ感(臨場感)のある表現を使っていますよね。
このライブ感を出す時に使う英語の表現が「-ing」で、
start+ing+right+now
始まる+ライブ感+すぐ+今
で、めちゃめちゃライブ感のある「ここから(始まる)」を表現しているわけですね。
そしてそれが、
starting right now
=今ここから(始まる)
⇒こっから
things are gonna get real flashy!
=(事態が)ド派手になっていく
⇒ド派手に行くぜ
という感じで、
前の部分がthings are~という文をまるっと修飾している
分子を使った副詞句になる(=分詞構文)と考えるとわかりやすいですね。
なお、「分詞構文」についてはまた別の機会でご紹介しますね!
今日のまとめ
ド派手な伊達男の宇髄さんのセリフから、
英語的な表現を学ぶ事が出来ましたね。
宇髄さんは基本的に、伊之助と同類で「荒々しい言葉」を使うため、
よりネイティブっぽい理解が必要な表現で訳される事が多々あります。
しかしそれはそれだけ、
原作の雰囲気を忠実に再現しようとしているのであって、
それについていけば、より「ライブ感のある」生の英語が学べる、ということですね。
今後は「宇髄さんネタ」が増えて行きますのでよろしくお願いします!
今日の言葉
こっからはド派手に行くぜ