5月10日は煉獄さんの誕生日・・・ということで、DX日輪刀が発表されるかと思いきや、
公式ツィッターで、まさかの
『鬼滅の刃~無限列車編』のDVD&ブルーレイ発売カウントダウン
で37日前からカウントダウンするという、
謎の企画が始まったので、頑張って追いかけたいと思います(体が持つ限り)。
まだ1ヶ月以上あるんですけどね!!!
目次
本日(昨日)のセリフ
昨日(5/10)のセリフはコチラでした。
【あと37日】
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のBlu-ray&DVD発売を記念したカウントダウン。発売当日まで紡がれる全38日間。お楽しみいただけますと嬉しく思います。
「どのような形になろうとも
鬼である限り急所(くび)はある‼︎」https://t.co/DAjvqcFjKT#鬼滅の刃 pic.twitter.com/7ROLOV3LpQ— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) May 10, 2021
原作にもありました、「どのような形になろうとも鬼である限り急所はある!!」ですね。
こちらを、
英語版鬼滅『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』で、どう英語に訳されていたか?
というのが今日の問題です。
問題
どのような形になろうとも鬼である限り急所(くび)はある!
※whatever=~であろうと、vital spot=急所、somewhere=どこかに
ヒント:~がある限りとなる表現ですね。「as」にも注目!
答え
正解
どのような形になろうとも鬼である限り急所はある!
定番表現の「as long as」が正解でした!
解説
今回の英訳は、原作をそのままの感じで訳した文でした。
ただ、とても長いので、
カンマで分けられているように、3つに分けて訳していくとわかりやすいですね。
Whatever shape it takes
どのような形になろうとも
「whatever」は高校英語に登場する、簡単なようでややこしい単語ですね。
英単語
[代名詞]~するものは何でも、何かを~しようとも、~なんでも
[副詞]まったく(ない)
[形容詞]~する何の~でも
「whatever」は色んな品詞で使われますが、
文法用語でいう、「関係代名詞」「関係形容詞」「関係副詞」になるからですね。
今回は「shape」が来て、
後ろに「it takes」という主語+動詞が来ていたので、
「shape」は「形作る」という動詞ではなく、「形」という名詞ですね。
だから、
whatever shape
=どのような形でも
という意味になります。
まぁ、形容詞として使えるということです。
(場所が先頭に持ってくるところが関係詞)
それが副詞的にくっついて
Whatever shape it takes
=それがどのような形をとろうとも
⇒どのような形になろうとも
という英訳になってるんですね。
文法用語としては、
「副詞節を導く複合関係形容詞」と言うそうですが笑、
そんな用語よりもシンプルに、
「頸!? でも今この鬼は…(頸がどこにあるかわからないんです)」
と困る炭治郎に対して、煉獄さんは
「Whatever shape(どのような形でも)」
を先頭に持ってきて、真っ先に炭治郎の不安を打ち消したかったんですね。
そこから、
主語+動詞の文を始めた、と英語の呼吸的に考えると、わかりやすいですね。
as long as it's a demon
鬼である限り
問題にもあった「as long as」は、
テストによく出てくる頻出表現ですね。
英熟語
~の間、~である限り、~しさえすれば
「as long as」は、
接続詞的に文をつなぐこともできる表現で、
今回のように
Whatever shapes it takes
と
it's a demon
という「it=魘夢と一体化した列車」という同じものを指す主語になっている文をつないでいるんですね。
なので、
Whatever shapes it takes, as long as it's a demon
=それがどのような形になろうとも、それが鬼である限り
⇒どのような形になろうとも鬼である限り
と訳せるわけですね。
it's got a vital spot somewhere!!
急所はある!
最後の部分も、同じ「it」が主語の文ですね。
ただ、
「it's」だから「it is」かと思いきや、
後ろに「got」という「get」の過去分詞が来ていますが、
「get」は使役動詞なので受動態にするのはおかしいんですよね。
(※get、makeなどの使役動詞は受動態にできない)
ということでここでの「it's」は、
「it is」ではなく
「it has」の略で、
「it's got(it has got)」という表現があるということがわかります。
(※ここではitが三単現なのでhas)
これは、
学校で習わない、ネイティブの口語表現です。
形はどうみても完了形なのに、
現在完了形ではなく「現在形」として使うという変わった表現で、
学校英語でも出てこない(TOEICには出るらしい)。
意味的には
英単語
=持っている
というように、
「have/has」と同じ「持っている」になるし、色々調べても、
「have」と「have got」は同じ意味、
カジュアルな口語表現が「have got」、
イギリス英語は「have」より「have got」を使う、
という説明でされることが多いようですね。
ただ、
「have got」には、「have」と違って
必ず「現在形」でしか使えない
という制約があって、
さらに、
「have」のような「習慣」「くり返し」の時は使えないとのことなので、
その辺のニュアンスが、
「形が変わっても、急所が今もある」感を出すために
「it's got」という形にしたのかな~、
とも思ったりしますがどうなんでしょうね??
文の構造としては、
it=鬼は(主語)
has got=持っている・ある(述語・動詞)
a vital spot=急所(目的語)
somewhere=どこかに(修飾語・副詞)
っとなっていて、
まとめると
it's got a vital spot somewhere!!
=どこかに急所がある!
⇒急所はある!
となるわけですね。
ちなみに原作では「急所」のルビが「くび」でしたが、
英語にはその要素はゼロでしたね。
これ以上文が長くしたくないからでしょうかねぇ。
3つの節を合体させると・・・
これで、3つのパート(節)の訳ができましたので、
文を全部まとめると、
=それがどのような形になろうとも、それが鬼である限り、どこかに急所がある!
⇒どのような形になろうとも 鬼である限り急所はある!
という英訳文になった、と言えるわけですね。
う~ん、簡単そうに見えて複雑な文でしたね。
今日のまとめ
聞きなじみのない表現があったりしたので意外と難しい英文でしたが、
主語「it」がそれぞれのパート(節)に入っていましたので、
それを中心に動詞を考えると理解の助けになるよ、という文でした。
あとは、定型表現(イディオム)をたくさんおぼえておく必要があるよ!ということですね。
特に大学受験を控える高校生は!!
今日の言葉
どのような形になろうとも鬼である限り急所はある!