おはようございます!
今日はバレンタインデー(&アニメ化2周年)ということで、
「中高一貫!!キメツ学園物語 バレンタイン編」
が配信されるそうですね。
公式ファンブック①書き下ろしのバレンタインエピソードの内容と同じなのか、気になるところです。
さて、バレンタインの今日は、
誰に渡すのか全生徒が見守りそうな、
胡蝶カナエさんの「あのセリフ」を取り上げます
(以下ネタバレあり)
無限城にて、
最愛の姉の宿敵である上弦の弐の鬼・童磨(どうま)と会敵するも、
圧倒的に相手の方が強いということに心が折れかかるしのぶ。
そこに現れたのが、
死んだはずの姉・カナエで、
と、「柱」の先輩として
弱音を吐く妹を鼓舞(こぶ)するシーンの続きですね。
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この、「倒すと決めたなら倒しなさい 勝つと決めたのなら勝ちなさい」を
『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題です。
問題
( )you decide to defeat a demon, defeat it.
倒すと決めたなら倒しなさい
※defeat=倒す
( )you decide to win, win.
勝つと決めたのなら勝ちなさい
選択肢:
①Once
②If
③As
④Then
もうわかってると思いますが、同じものが入ります。
答え
正解
Once you decide to defeat a demon, defeat it.
倒すと決めたなら倒しなさい
Once you decide to win, win.
勝つと決めたのなら勝ちなさい
①の「Once」が正解でした!
解説
原作の日本語が同じ表現をくり返していたのと同様に、英訳文も同じ表現をくり返していたので、その表現方法を学ぶことが大事です。
接続詞「once」
Once you decide to defeat a demon, defeat it.
倒すと決めたなら倒しなさい
Once you decide to win, win.
勝つと決めたのなら勝ちなさい
「once」は
Zenitsu ran away once.
(善逸は一度逃げだした)
のように「一度(だけ)」という副詞で使うのが一般的ですが、
他にもいろんな品詞になる単語です。
英単語
[副詞]1回だけ、1度だけ、いったん、ひとたび、かつて、ある時
[名詞]1回、1度
[接続詞]いったん~すると、~するとすぐに
今回取り上げた二文は、
原作でも二文が共通した表現を使っているように、
英訳文でも、
Once you decide to~ , ~.
と二文とも同じ形の文になっていましたね。
これは「接続詞once」を使った定型文で、
「Once you A , B」
の形で、
「ひとたびAすれば、Bしなさい」
「いったんAしたなら、Bしなさい」
という意味になります。
ポイント
Once you A , B
=ひとたびAすれば、Bしなさい
=いったんAしたなら、Bしなさい
〔例文〕
Once you decide to win, win.
=勝つと決めたのなら勝ちなさい
decide to~
その後に来る「decide」は
「決める」という意味の動詞で、
「decide to~」という風に使われることが多いです。
なお、
「~」の部分は必ず動詞の原形が来るので、「to不定詞」ですね。
英熟語
※「決める」のは未来志向だから「to不定詞」。現在志向の動名詞は来ない
今回は後ろに動詞
defeat=倒す
win=勝つ
が来ているのでそれぞれ、
decide to defeat(倒すと決める)
decide to win(勝つと決める)
という意味になるんですね。
なので、
Once you decide to defeat a demon, defeat it.
=いったんあなたが鬼を倒すと決めたなら、それを倒しなさい
⇒倒すと決めたなら倒しなさい
Once you decide to win, win.
=いったんあなたが勝つと決めたなら、勝ちなさい
⇒勝つと決めたのなら勝ちなさい
と訳せる、というわけです。
個人的には「a demon」ではなく「the demon」な気もしますが・・・。
接続詞「Once」の使い方
今回、接続詞「once」は、
普段「なんとなく後ろにあることが多い気がする」副詞の「once」と違って、
文の先頭に置かれていましたね。
接続詞だからと言ってしまえばそれまでですが、
カンマが後に来る文はちょっと使いづらい気がしますよね。
でも、
わりとなじみのある「接続詞」でも同じ使い方をするものがあるので、
それを参考にするとわかりやすいと思います。
それは「when」です。
When I was at Mt. Sagiri, I vomited blood every day.
(狭霧山にいた時、毎日血反吐を吐いていた)
のように、疑問文じゃない時の「when」は、
When A, B=Aの時→B=Aの時、B
という関係になりますよね?
あくまでも、Aが先で、Bが後。
今回のカナエさんの言葉、
Once you decide to defeat a demon, defeat it.
はAもBも同じに見えますが、
A=you decide to a demon(あなたが倒すと決める)
という「決意する」が先で、
B=defeat it(それを倒す)
という「倒す」が後なので、
これを入れ替えることは出来ません。
(接続詞Onceを使った文に「will」は不要です)
つまり、
接続詞「once」も同じように
Once A, B=一度A→B=一度Aなら、B
という感じでこれも、Aが先、Bが後なんですね。
Bが先でAが先になることはありません。
こういう「A→B」となる接続詞を
難しい文法用語で「従位接続詞」と言いますが、
「A⇒B型接続詞」とおぼえておく方が楽でしょう。
(等位接続詞はA⇔B型接続詞で入れ替えは可能)
今日のまとめ
「once=一度、すぐに」のイメージが強すぎて、
なかなか日本人が使うことはない表現ですが、
「when=~の時」を接続詞にするよう、
その意味を持つ単語を接続詞にする合理的な利用法が極めて英語的ですので、
この感覚に慣れられるとよいですね!
ポイント
Once A, B
=一度Aなら、B
=AするとすぐにB
〔応用〕
Once you A , B
=ひとたびAすれば、Bしなさい
=いったんAしたなら、Bしなさい
後ろが「命令文」と考えるとわかりやすいかもです!
今日の言葉
Once you decide to defeat a demon, defeat it.
倒すと決めたなら倒しなさい
Once you decide to win, win.
勝つと決めたのなら勝ちなさい