『鬼滅の刃』名シーンでわかる英文法 鬼滅の名言を英語で!

「恥じるな 生きてる奴が勝ちなんだ」を英語で?【★★★】不定詞の名詞的用法

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おはようございます!

2021年が始まりました。

 

昨年末から引き続き、今日も、『鬼滅の刃』原作23巻の発売を記念した、

全国紙5紙の新聞全面広告がネット公開されているのに勝手にタイアップした企画です。

 

翻訳版が出てないものは飛ばしていますが、いよいよゴールが見えてきました。

第1弾)(第2弾)(第3弾)(第4弾)(第5弾)(第7弾)(第8弾)(第10弾)(第13弾
*第6弾は訳が微妙なので飛ばしています
*第9、11、12、14弾はまだ翻訳された単行本がないため飛ばしています

 

第15弾は、音柱・宇髄天元のこちらのセリフです。

 

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第9巻(集英社)

この、「恥じるな 生きてる奴が勝ちなんだ」を

『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題です。

 

問題

There's no shame in this.
恥じるな
※shame=恥

To(    )means victory.
生きてる奴が勝ちなんだ

Don't squander this chance.
機会を見誤るんじゃない
※squander=無駄にする

ヒント:動詞が入ります!

 

答え

 

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.9

正解

 

前に「To」があって、

後ろが「means」という動詞(かつ三単現の「s」)なので、

「生き残る」という意味の動詞「survive」の原形(不定詞)が正解でした!

 

 

解説

最後の文はシンプルな否定命令文なので(単語は難しいけど)、説明は割愛して、メインの言葉だけ解説します!

 

There's no shame in this.
恥じるな

「There's no shame(in ○○)」は、

「(○○について)恥じることはない」

という定型表現です。

 

「There's ~」「There is~」

を使った文は、

英語圏の会話では非常によく使う表現ですが、

文法的には、「~」部分に主語(名詞)が来て、

一般的に「~がある」と訳される特殊な文の構造をしています(これを倒置と言います)。

 

さらにこれが、

「There's no~」

になれば、

反対の意味の~がないと訳されるわけですが、

「~」部分が名詞になるので、

後ろの「shame」は、動詞も名詞もある単語ですが、絶対に名詞になります。

 

英単語

shame
[名詞]残念なこと、恥じらい、恥、恥を知る心、不名誉
[動詞]恥ずかしい思いをさせる、面目を失わせる

 

このように、

「shame」は「恥、不名誉」という意味になる名詞で、

今回はそれに「no(まったくない)」がついて、

There is no shame in this.
=そのことは不名誉ではない
⇒恥じるな

という感じの意味になっているわけですね。

 

原作の日本語は「恥じるな」ですから、

文字面だけ見るとついつい

「Don't」から始まる否定命令文にしたくなってしまうのですが、

「no(まったくない)」を使った、こういった否定表現もあるという例です。

 

なお、

この、「There's no~」は割とテンプレ化している表現で、

名詞を入れ変えるだけでいろんな言い方ができます。

「There's no ~」の例

There is no shame.(恥ではない)
※shame=[名詞]恥

There is no problem.(問題はない)
※problem=[名詞]問題

There is no hope.(望みはない)
※hope=[名詞]望み

There is no doubt.(疑いはない)
※doubt=[名詞]疑い

この辺の話をし出すと長くなるのでこれについてはこの辺で。

 

To survive means victory.
生きてる奴が勝ちなんだ

「to」から始まっている文ですが、

後ろに動詞「survive(生き残る)」が来るのでこれは「to不定詞」ですね。

 

その後ろの「means」は、

動詞「mean(意味する)」に「s」がついたもの、つまり、三単現の「s」です。

 

つまり、その前の

To survive=生き残ること

が名詞のかたまり(=名詞句*)で、主語になるわけですね。
*「to不定詞」の名詞的用法

 

そこで、後ろの言葉を整理すると、

To survive=生き残ること(主語S)
means=意味する(述語動詞V)
victory=勝ち(補語C)

で、「S=C」の関係になる、英語の呼吸・弐ノ型(第2文型)ですね。

 

ですからこの英訳は、

To survive means victory.
=生き残ることは勝ちを意味する

という表現になるわけです。

 

ちょっと訳が違う気がしない?

しかしこれも、

「恥じるな」と同様、

原作の雰囲気とちょっと違う訳な感じがしますよね?

回りくどいというか。

 

なにより、

原作には、人を表す「奴」という言葉が入っていますが、

英訳には、それに値する表現が見当たらないですよね?

 

しかしこれも、

原作をよく分析すると、こういった表現になった理由が読み取れます。

 

そもそも、

宇髄さんが言っている、

「生きてる奴が勝ちなんだ」

という言葉は、

ただただ「生きている」だけの人を指すのでしょうか?

 

違いますよね。

 

この言葉を真意を掘り下げると、

生き残る行動をとれる奴が勝ちなんだ」

という意図がふくまれていて、

力が及ばなくてもそれを認めて戦わない選択をすることも勇気だよ

と言っているんですね。

 

そして、

その「行動」つまり「動詞」が大事ということで、

大事な物を先に持ってくる英語のルールに則り、

「survive」

を一番先に持って来て、

「to」をつけて名詞化して、主語としたわけですね。

 

「to不定詞」じゃなきゃいけない理由

ちなみに主語にしたいからと、

「動名詞(~ing)」を使って、

Surviving means victory.
=生き残ることは勝ちを意味する

とすることも可能な感じがしますね。

確かにそうです。

 

しかし、実際に英語ネイティブの会話の中では、

「~ing」なので今感が出ちゃって

「生き残る行動をしている奴が勝ちなんだ」

という風なニュアンスになってしまい、

「To survive」の時と意味がちょっと変わっちゃいます。

 

また、

「survive」の名詞「survival」を使うと、

Survival means victory.

で、「生き残る」という普通名詞にフォーカスが行ってしまって、

「生き残ることは勝ちを意味する」

という一般論の話になっちゃいます。

 

あくまでも、宇髄さんの言葉は、

これから先の選択の話なので、

「go to ~」のように、行き先を示す前置詞「to」を使う不定詞なので、

「生き残る行動を選べる奴が勝ちなんだ」

というこれから先の意味合いが出せる、「to不定詞」を使った表現、

To survive means victory.

が正解だった、というわけです。

 

 

今日のまとめ

日本語と英語は、まったく違う所からスタートしました。

ですから、

日本語をそのまま訳に「当てはめる」というやり方は、

特に中学レベルの学校のテストでは通用しても、複雑な表現には不向きの方法になります。

 

特に今回のように、

英語ならではの表現で「訳し直して」いる関係で、

訳だけ見ると「なんかヘンだな」と思うこともあるかもしれませんが、

根本的に「伝えたいこと」が何かという所に焦点を当てれば、同じ意味になっていたりするものです。

 

しかしそのためには、日本語と英語の違いをしっかりと理解しておかないといけない、ということですね。

 

今日の言葉

 

今日のテキスト

-『鬼滅の刃』名シーンでわかる英文法, 鬼滅の名言を英語で!
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