鬼滅の名言を英語で!

「頑張れ!! 人は心が原動力だから 心はどこまでも強くなれる!!」を英語で?【★★★★】

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おはようございます!

『鬼滅の刃』原作23巻の発売を記念した、

全国紙5紙の新聞全面広告がネット公開されているのにタイアップした企画、第3弾です。

第1弾)(第2弾

 

今日は、新聞広告でも掲載され、

なおかつ、

昨日放送された、アニメ版『鬼滅の刃』スペシャルでもあった、

主人公・竈門炭治郎のこの言葉を取り上げたいですね!

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第7巻(集英社)

この、

「頑張れ!! 人は心が原動力だから、心はどこまでも強くなれる!!」を

『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題です。

 

今回は結構難しいかもしれません!

問題

You can do it!!
頑張れ!!

The heart is(   )drives us!
人は心が原動力だから

Your heart can get infinitely strong!
心はどこまでも強くなれる!!

選択肢
①who
②which

③what
④when

 

 

答え

 

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.7

正解

 

①の「what」が正解でした!

何これ?って感じですか?

そういう人は、解説をしっかり読んでみてください!!

 

 

解説

3つの文に分けて英訳されていましたので、それぞれ別々に見ていきましょう。

You can do it!!
頑張れ!!

直訳すると、

「You can do it!=君ならそれをできる」

という意味ですが、日本語の「頑張れ」の訳語としてもよく使われます

 

特に、炭治郎は誰かに「できる!」と言うことが多いのですが、その時は基本的にこの、

「You can do it!!」

を使っています。

 

The heart is what drives us!
人は心が原動力だから

原作では吹き出しの関係上、

二文のような形になっていますが、実際は一文なものを、英語ではそれぞれ二文の形にして訳されています。

 

まずは一つ目の文、

The heart is what drives us!
人は心が原動力だから

ですが、

主語が「The heart」、
述語動詞がbe動詞の「is」、

なのはわかりやすいですね。

The heart is~=心は~だ

という文です。

 

「~」の文に入るのは「is」より後ですが、その、

「what drives us」

を訳すのはピンと来ない人が多いと思います。

 

なんで「what」が来た上に、

いきなり動詞の「drives」が来るのか?
(しかも三単現の「s」)

 

結論から言うと、

この「what」は「関係代名詞」だからです。

代名詞なので、主語になれます

 

関係代名詞「which」じゃダメなのは、「先行詞」がないからです。
(whatはthe thing whichなので先行詞を含む)

 

関係代名詞what

関係代名詞について語り出すとキリがないので、

カンタンに言うと、

「what drives us」の部分は、

主語が「what」、
述語動詞が「drives」、
目的語が「us」

の、サブの文(=節)を作ることが出来るワケです。
(これを関係代名詞節もしくは関係詞節と言います)

 

前から訳すのが英語の呼吸なので、

what drives us=何か 動かす 俺たちを

という感じの意味になりますが、

日本語的に訳すなら、

what drives us=俺たちを動かす何か

になるわけですね。

 

先ほども言ったように、これを「~」に入れるので、

メモ

The heart is =心は~だ

what drives us=俺たちを動かす何か

The heart is what drives us.
=心は俺たちを動かす何か(=もの)だ

という意味になって、

「人は心が原動力だから」という日本語のニュアンスを、英語で表現できるわけですね。

 

どうです?

こう考えれば、「関係代名詞」ってカンタンじゃないです?

 

そもそも直訳である「関係代名詞」を、

日本語で、日本語の常識で考えるからわかりづらいだけで、

英語で、英語の常識(つまり英語の呼吸)で理解すれば、

関係代名詞は「動詞を複数使いたいとき」にとても便利な表現ということがよくわかります。

 

Your heart can get infinitely strong!
心はどこまでも強くなれる!!

一文を二文に分離させた二つめの文ですね。

文自体は難しくありませんが、あまり見慣れない単語がありましたね。

英単語

後ろの形容詞や副詞を強調する副詞ですね。

 

そこで文を分解してみると、

「Your heart=君の心は」が主語、
「can get=なれる」が述語動詞、
「infinitely strong=どこまでも強く」が補語

となり、

Your heart can get infinitely strong!
=君の心はどこまでも強くなれる

と訳せるわけです。

 

(S)Your heart=(C)infinitely strong

の関係ですね。

英語の呼吸・弐ノ型(第2文型)です。

 

なお、

なんで「補語」になるかわかるかですが、

「get」には、

「手に入れる」と「なる」の二つの意味があるからですね。

 

そしてそれらは、辞書で、

手に入れる⇒他動詞
なる⇒自動詞

と分類されています。

 

原文が「なれる」だから、

「自動詞のget」を使うことになり、

そうなると英語の語順が「S+V+C」の、

英語の呼吸・弐ノ型(第2文型)となるわけですね。

 

この「自動詞」「2文型」「補語」については、こちらで詳しく解説しています。

参考英語の呼吸「弐ノ型(第2文型)」

英語の呼吸、弐ノ型(第2文型)です。 壱ノ型(第1文型)はとてもシンプルでしたが、弐ノ型以降は、壱ノ型を基本としつつ、少しずつ変わっていきますので、その「変化」をしっかりと理解しておくのがポイントにな ...

続きを見る

 

なぜ、一文が二文に分けられた?

そもそも、なぜ二つの文に分ける必要があったかですが、

いろいろな理由が考えられます。

 

英語に「一つの文に一つの動詞」というルールがあるからというのもあるでしょう。

日本語の原文には「なれる」1つしか動詞がなかったですが、

英文では結果的に3つの動詞(is、drives、get)が使われていますからね。

 

ただ、私が推測するに、一番の理由は、

竈門炭治郎

The heart is what drives us!
人はが原動力だから

Your heart can get infinitely strong!
はどこまでも強くなれる!!

主語を「heart(心)」にしたかったからではないでしょうか??

 

このシーンは、

炭治郎が、うら若き少女(カナヲ)の手をギュッと握り、

自分の思う、というか家族や周りの人から伝えられた、

「心」というものを、

ストレートにカナヲに伝えようとしているわけです。
(当然、スケベ心は一切ない)

 

だから原作には、「心」という言葉が2回入っていますね。

 

『鬼滅の刃』のテーマの一つに、

「心(が強くなる*)」というのもありますし、

英語は言いたいことを先に言う傾向がありますので、

翻訳者は、あえてその「心」を際立たせたい、主役にしたい、と思ったのだと考えられます。

(*『紅蓮華』の歌詞にもありますね)

 

また、英語では、

印象に残したい言葉の場合は、韻(いん)を踏む形の並列表現にすることが多いです。
*韻=音の響き

 

だから、

最初は一般論として
「The heart」を主語に使い

次の文では、改めて
「Your heart」を主語に使うこと
で、

それがカナヲにも言えるんだよという、

炭治郎の「想いを届けたい」という強く、やさしい気持ちを、

英語で表現しているのだと思われます。

 

そうやって、

一文よりも二文にした方が、原作の雰囲気を踏襲できた、と思うのです。

 

 

今日のまとめ

『鬼滅の刃』の英語版は、日本人が、子ども向けに「学校英語」で翻訳しているわけではなく、英語ネイティブ向けにネイティブが翻訳しているマンガです。

 

ですから、

英語のナマナマの表現を学べると共に、「直訳」ではなく、あえて英語の常識(英語の呼吸)で、英語圏の人たちに原作の雰囲気が伝わるような工夫がされています。

ですから、このセリフだけじゃなくて、それまでのやりとりなどもぜひぜひ見ていただきたいです。

やっぱり合間のシーンがあってこその、名シーンですからね!

 

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