おはようございます!
今日は昨日やった、
煉獄さんの名言(迷言?)
「よもやよもやだ!」の続きです!
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今回はその続きのセリフですね。
『鬼滅の刃』の魅力は、上の人間であっても、
失敗したことを素直に認めるところ=人間性に富むところですね。
こちらも、鬼殺隊最強の「柱」なのに、
まんまと何もできずに敵の術中に落ちてしまったことに恥じ入るシーンですが、
今回はこの「柱として不甲斐なし!!穴があったら入りたい!!」を、
『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題です。
問題
柱として不甲斐なし!!
If there were hole...( )hide in it!!
穴があったら 入りたい!!
選択肢:
①I’m(I amの省略)
②I'll(I willの省略)
③I'd(I wouldの省略)
④I've(I haveの省略)
前の「If~」をよく見ましょう!
目次
答え
正解
柱として不甲斐なし!!
If there were hole... I'd hide in it!!
穴があったら 入りたい!!
「I would」の省略形、③の「I'd」が正解でした!
解説
今回もそれぞれの文を別々に解説していきます。
Some Hashira I am.
柱として不甲斐なし!!
こちら、
「不甲斐なし」
という言葉は英語では
Weblio英和辞典
不甲斐ない
cowardly、fearful、spineless、wishy-washy、gutless、namby-pamby
という表現があるようですが、
英語版ではそのままの訳ではなく、
「意訳」され、
なぜか「some」が使われていましたね。
実は「some」は、
「いくらかの」という意味で有名ですが、
口語で使う時は
「たいした、すごい、ひどい」
という意味で使う事もあるそうです。
辞書の例文を見るとわかりやすいです。
ウィズダム英和辞典 第4版
(くだけた話・時に皮肉で) 大した, すごい((英)quite a); ひどい
You're some cook!
すごく料理がうまいね
Some friend you are! Where were you when I needed your help?
まったくきみは何て友だちだ
今回は二つめの例文のように、
皮肉めいた感じに、
Some Hashira=大した柱だよ
I am!=俺は!
と自虐しているんですね。
If there were hole... I'd hide in it!!
穴があったら 入りたい!!
「穴があったら入りたい」
というのはご存知、恥ずかしいときの慣用句ですが、
英語でも同じことを言うのかというと
そんなことはないようで、英語ならではの表現になるようです。
しかし、
If there were hole... / I'd hide in it!!
というように、スラッシュリーディングで
文を二つに分けて読みますと、
If there were hole=もし穴があったら
I'd hide in it!!=そこに隠れていたい!
となります。
ここまでさんざん「意訳」しておきながら、
今回はまさかの「ほぼ直訳」で英訳されていましたね。
ちなみに、
「入る(enter)」じゃなくて「隠れる(hide)」なのは、
「穴があったら入りたい」という慣用句を知らない英語ネイティブ向けの、
わかりやすくするための配慮でしょうね。
さて、
それぞれの文章を別々に見ていきますと、
前半部分は、
「there is ○○=○○がある」が、
過去形の「were」になっていたのは、
「If」から始まる疑問文が仮定の話なので、「過去形」にするんですね(仮定法過去)。
後半部分は、
「隠れる=hide」という動詞の前に、
「I will」の過去形「I would」の略である「I'd」が使われていました。
煉獄さんは、
意志のかたまりの人なのでとても「意志のwill」をよく使う人ですが、
「I'll」ではなく「I'd」が正解だった理由があります。
「if+過去形」は仮定法
前半の「If+過去形の文」は、
「もし~だったら」という仮定法の文で、
後ろに来る文が「現在形」なのか「過去形」なのかによって
若干意味が変わる文法表現です。
仮定法
仮定法(現在形)
If+主語+動詞の現在形~, 主語+will・can等+動詞の原形・・・
=(もし)~だったら、・・・する
仮定法(過去形*)
If+主語+動詞の過去形~, 主語+would・could等+動詞の原形・・・
=(もし)~だったら、・・・した(のに)
*使うのが過去形だからで、話が過去なワケではない
「(もし)穴があったら=If there were hole」
が過去形なのは、
今じゃなく「仮」の次元のお話なので、
現在形の「are」ではなく過去形の「were」を使い、
時制を現在からズラしているからです。
その後の
「入りたい」
ですが、実際にそこに穴はないため入れないので、これも「仮」の話なんですね。
「仮の話⇒仮の話」
という形なので、いずれも過去形の、
「仮定法過去」
にしないといけない、というわけです。
だから、
後ろの「意志のwill」も過去形の「would」にしなければいけなかった、というわけです。
今日のまとめ
「仮定法過去」のくわしい解説はまたの機会にやりますが、
英語における「過去形」は単なる過去のことではなく、
現在とは離れた次元という概念を表すのに使う
ということをおぼえておくとよいですよ!
今日の言葉
Some Hashira I am.
柱として不甲斐なし!!
If there were hole... I'd hide in it!!
穴があったら 入りたい!!