鬼滅の名言を英語で!

英語版『鬼滅の刃』の例文から学ぶ「命令文・否定命令文」の作り方

こっちに来るな戻れ

スポンサーリンク

今回は「命令文」「否定命令文」の作り方を、

『鬼滅の刃』英語版である『Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba』のワンシーンから、

誰でもわかるように解説していきますよ!

(なのでネタバレ含みますので注意)

命令文&否定命令文の作り方

今回取り上げるのは、単行本21巻から。

 

十二鬼月という敵方の幹部ナンバーワンの実力を誇る、

上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)を倒したものの、

それと引き換えに命を落とした、霞柱・時透無一郎(あと不死川玄弥もね)。

 

そんな時透無一郎が、

死後の世界で会った双子の兄、有一郎との会話のシーンが今回の例文。

こっちに来るな戻れ

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第21巻(集英社)

無一郎の双子の兄である有一郎が、弟の無一郎に

こっちに来るな 戻れ!!

と泣きながら言った、兄弟愛を感じるシーンですね。

 

それでは早速、この「命令」感のあるセリフが、英語版でどう訳されているか見ていきましょう。

 

「こっちに来るな、戻れ」を英語で?

こっちに来るな戻れ

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.21

例文

Don't come here!
こっちに来るな

Go back!
戻れ!!

※音声は合成なので、イントネーションは正確ではありません

 

これらは二つとも「命令文」で、

特に一つ目の

Don't come here!
こっちにくるな

「否定」を意味する命令文で、

「否定命令文」とも言われます。

 

否定命令文「Don't come here!」

文頭なので大文字の「Don't」から始まる文ですが、

 

「don't」は通常、

I don't know anyone like you!
お前のようなやつは知らん!

のように、

主語(この場合はI)と動詞(この場合はknow)の間に置くことで、

文を「否定文」に変える役割をしますね。

 

しかし、

今回の例文には、主語がありません

 

そもそも本来なら、

You don't come here!
お前はこっちに来るな!
※come=来る、here=ここに

とすべき所なんですが、主語である「You」がなくなってるんですね

 

実はここに、「命令文」のポイントが凝縮されているのです。

 

命令文は主語がない?

日本語の感覚だと、主語を省略するのは珍しいことではありません。

たとえば、

あなたはお腹が空いてますか?」

というよりは、

「お腹が空いますか?」

というように、主語(あなた)を省略することはしょっちゅうあるからです。

 

しかし英語では、

基本的に主語を省略することはほぼありません

理由はカンタンで、

英語は、語順で意味が決まる言語だからです。

参考英語の「型(英文法)」を学ぶ重要性

『鬼滅の刃』における「呼吸」に、いくつかの型があるように、「英語の呼吸」にも「型」があります。   英語の「型」?   と思ったかもしれません。   これはいわゆる、英語 ...

続きを見る

 

しかし、

このシーンでは見事に主語が省略されているわけですね。

 

いや、

このシーンに限らず、

「命令文」「否定命令文」ともに、主語は省略するというのが基本です。

 

主語を省略する理由

主語を省略する理由ですか?

そんなに難しい事ではありません。

 

このシーンをもう一度よく見て下さい。

こっちに来るな戻れ

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.21

有一郎の目は、誰に向けられていますか?

 

読者ですか?

 

違いますよね。

 

有一郎の目の前にいる、

無一郎を見て、無一郎に向かって言っているのです

 

目の前にいる人に対して言ってるのに、

わざわざ「You」という必要はないですよね?

 

日本語もそうですが、

「わかる時は省略する」というのが言語ですから、

「You」は言わなくてもわかるから省略した、というわけです。

 

逆に言えば、

主語を省略してしまえば、誰でも簡単に「命令文」が作れる、というわけです。

 

命令文「Go back!」

そのセオリーを、

例文の次のセリフ「戻れ!!」に当てはめてみましょう。

 

主語を入れた文を考えると、

You go back!
=おまえは戻れ!!

となるのが基本の形です。

 

ちなみにこの「back」ですが、

動詞「go(行く)」「後ろへ・後ろに」という意味を付加する副詞で、

go back
=後ろへ行く
⇒戻る

となります。

 

このセリフも先ほどの続きですから、

無一郎に対して言っているのはわかっているわけだから、

あえて「You」を使わずに、後ろの「go」を先頭に持ってきて大文字にして、

Go back!
戻れ!!

・・・という形の文になるわけです。

 

そう、

「命令文」は、主語「You」を省略した文なので、

「You」の後に続くもの(動詞もしくはDon't)を前に持ってくれば「命令文」もしくは「否定命令文」にできるわけですね。

 

 

「命令文」「否定命令文」の例文

それでは、

他の動詞を使った「命令文」と「否定文」の例文を、

やはり鬼滅英語版からピックアップしてご紹介しましょう。

 

命令文じゃなくて「依頼」?

昔は「命令文」と教えていたこのやり方ですが、英語圏では必ずしも「命令」で使うとは限りません。

 

例えばこちら、

『鬼滅の刃』第3巻の、炭治郎が善逸と出会うシーンの1コマ。

助けてくれ!!結婚してくれ

 

いずれも、主語がなく、

「help(助ける)」
「marry(結婚する)」

という動詞を文頭に持ってきたいわゆる「命令文」ですが、

善逸はこの少女に対して、

「命令」してますか?

 

してませんよね。

むしろ、

「お願い」「懇願(こんがん)」という感じです。

 

こんな時にも「命令文」を使うんですね。

 

なので先生によっては、

これを「命令文」ではなく、「依頼文」などと言ったりもします。

 

この善逸のように、「依頼」する時に使う文だからですね。

 

「命令」というより「指示」?

このように、

(日本での)文法上は「命令文」とはいうものの、実際にはシチュエーションごとに異なるわけですが、

ほかにも、「指示」として使う場合もあります。

 

同じく第3巻で、響凱の屋敷の前でのシーン。

屋敷から投げだされて人が落ちるシーンを見せないように炭治郎が「見るな!!」と指示したシーンですね。

 

「指示」と「命令」は似たところがあり、

とにかくこのように、

相手に「こういう動作をしてほしい」ということを真っ先に告げるために利用するのが、

「命令文」という名前で呼ばれるよ、とおぼえておくとよいでしょう。

 

実際、命令文を使うシーンは、とっさのシーンが多いです。

Go! Get out!
さっさと出ていけ
※get out=出ていく

 

マンガだと吹き出しがトゲトゲになるからわかりやすいですが、

瞬間的に言ってるのがよくわかりますよね。

このライブ感も、命令文の特徴です。

 

頼み込む場合は「アレ」をつける

「命令」ではない場合もあるので、

当然「お願い!」という気持ちを強めて言うこともあります。

 

これは百聞は一見にしかずなので、あの名シーンを見てもらいましょう。

やめてください

第1話から主人公が土下座して、妹の命乞いをし、そして逆に説教されたシーンですね。

Please, stop.
やめてください……

Please don't kill my little sister!
どうか妹を殺さないでください……

Please...
お願いします……

いずれも「please」から始まってますが、

「stop」は「止まる」という動詞で、

Stop.
止めて

という命令文です(この場合は依頼文)。

 

次の文も同じく、

don't kill my little sister!
俺の妹を殺さないで!

※little sister=妹

という、否定命令文(否定依頼文?)です。

 

このように、「お願い」感を強くするために、

「please」を文頭、もしくは最後につけて、

「命令」じゃなくて「依頼」なんだよ、というのがわかりやすいようになってますね。

 

英単語

please
[間投詞]どうか、どうぞ、お願いだ、頼むから
[動詞]喜ばせる、満足させる

 

なにより、

とにかく困ったら、真っ先に「please!(お願い!)」をつける事です。

 

逆に、後ろに「please」がつく場合は、

切羽詰まってない時に、「お願いだよぉ」という感じでつけ加える時ですね。

 

シチュエーションごとに使い方が変わりますので、

鬼滅英語版のように、ネイティブの書いた英文をたくさん読むと、そのコツがわかってきますのでオススメですよ。

 

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.21

何度見ても泣けてくる「please」を使った「否定命令文」の例です。

※take~away=~を連れていく

ここまで読んだあなたなら、原作の文がなくても、言っている意味がわかるのではないでしょうか??

 

 

今日のまとめ

このように、

「動詞(もしくはDon't)」を文頭に持ってくることで、

人に「命令」「依頼」「指示」が出来る表現になる

ということがわかっていただけたかなと思います。

 

ポイント

命令文:相手にしてほしいことストレートに伝えるための英文法で、言う人の言い方で「命令」にも「依頼」にも「指示」にもなる。

〔例〕Marry me.(結婚してくれ)
〔例〕Marry me!(結婚して!)
〔例〕Please, marry me!(お願い、結婚して)

 

なお、

今回は一般動詞を使った「命令文」「否定命令文」の例文と、書き方をご紹介しましたが、

be動詞の場合や、「命令文」のルールなどの詳しい話は、次回ご紹介いたします。

 

今日のテキスト

-鬼滅の名言を英語で!
-, , , , , ,

© 2021 鬼滅の刃で全集中・英語の呼吸!!