鬼滅の名言を英語で!

「そんなだからみんなに嫌われるんですよ」を英語で?【★★★】

スポンサーリンク

今回は那田蜘蛛山編のクライマックスで、柱vs柱となったシーンから。

お館様の前で「鬼とは仲良く出来ない」と言ってたくせに鬼を殺そうとするとかばった冨岡義勇に、胡蝶しのぶがイラッとしながら嫌味を言っていたセリフです。

 

吾峠呼世晴『鬼滅の刃』第5巻(集英社)

胡蝶しのぶ

そんなだから みんなに嫌われるんですよ

これを『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題です。

 

問題

そんなだから みんなに嫌われるんですよ
(   )(   ) everyone hates you!

選択肢:
①That's what
②That's why
③That's how
④That's because

 

 

答え

 

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba Vol.5

正解

そんなだから みんなに嫌われるんですよ
That's why everyone hates you!

 

②の「That's why」が正解でした!

 

 

解説

この文は「That's why=だから~だ」「everyone hates you(みんなあなたが嫌い)」というシンプルな文でした。

この「why」の使い方はなかなか使いこなすのが難しいですが、胡蝶さんのこのセリフのイメージを覚えると、使いやすくなるかもしれません。

 

That's why

「That's how」の時に少しご紹介しましたが、「That's why」は英会話で非常に良く使われる表現です。

参考「そのしくじりで妹を取られている」を英語で?【難易度★★★】

前回、『鬼滅の刃』第1話で、主人公の竈門炭治郎が、鬼になった禰豆子を守るために冨岡義勇と対峙したはずが、簡単に禰豆子を奪われ、土下座して禰豆子の命乞いをした結果、「生殺与奪の権を他人に握らせるな」と怒 ...

続きを見る

 

文法的には「That(それが)」が主語、「is(です)」が動詞で、実は「the reason(その理由)」という文と、

「why」以降が節になるので、「everyone(みんな)」「hates(嫌い)」「you(あなたのを)」というもう一つの文を、

「why」でくっつけているわけです。

 

この表現はあまりにも使われすぎて、「the reason」を省略して、「That's why=それが~の理由です、だから~だ」でひとかたまりの表現として覚えるやり方が一般的です。

ポイント

That's why=それが~の理由です、だから~だ

〔例文〕
That's why everyone hates you.
そんなだからみんなに嫌われるんですよ

〔例文〕
That's why I was late.
だから私は遅刻したんです

 

嫌われている=受動態じゃないの?

ちなみに原作では「みんなに嫌われる」と、受け身形(受動態)の表現ですが、英語版では肯定文になっているのには理由があります。

普通「あなたはみんなに嫌われている」という文を英訳する場合、

「Everyone hates you.」

になります。

 

学校では「~られる⇒受動態(be動詞+過去分詞)」と教えられますが、英語ではそんなに受動態を使いません。

英語は文の最初の方が重要な傾向のある言語なので、受動態を使う時は、「、殴られたぁ!」とか「母親が、騙されたぁ!」とか、被害に遭った人を強調したい時など特別な時です。

だから、日本語が「~られる」となっていても、可能な限り英文は肯定文で書きます。

 

英文だけを見ると「Everyone(みんな)」「hates(嫌い)」「you(あなたを)」となって違和感を感じるかもしれませんが、胡蝶さんは事実として、淡々と「みんなに嫌われているんだよ」と伝えたいだけなので、オーバーな受動態を使わずに表現した、ということですね。

胡蝶さんがちょっとムカついてるからってのもありますね。

「(私も含めて)みんな嫌いなんだよ」ってことですね、本音は。

 

なお、動詞「hate」が「hates」になっているのは、この文が「三単現」だからですね。
(everyoneは複数の人を表しますが単数形です)

 

「That's why」であって「That's because」じゃない理由

ここからは高校レベル以上のお話です。

 

今回の選択肢は、

①That's what ②That's why ③That's how ④That's because

で、②の「That's why」が正解ということでしたが、他のものを入れたらどうなったのか?というお話です。

 

①の場合

That's what everyone hates you.
それはみんなから嫌われていること

③の場合

That's how everyone hates you.
それがみんなに嫌われる方法だ⇒そうやってみんなに嫌われるんだ

④の場合

That's because everyone hates you.
それはみんなに嫌われているからです⇒みんなに嫌われているからだ

このように、すべて文として成立するのですが、少しずつ意味合いが変わって来ますよね?

 

特に④の「That's because」の場合なんて、同じように「理由」を説明した文なので「That's why」に似ている感じがします。

しかし、比較して見ると違いがよくわかります。

参考

That's why everyone hates you.
そんなだからみんなに嫌われるんですよ

That's because everyone hates you.
それはみんなに嫌われているからだ

 

「why」の場合は、この言葉より前の冨岡さんの言動、つまり、仲良くできないと言ったくせに鬼をかばうといったよう、言行不一致な勝手な行動を受けて「そんな風だからあなたは嫌われている」と言っているわけです。

つまり、「why」以前の部分で、そういう理由で嫌われていると説明してあげるのが「That's why~」ということですね。

今回の胡蝶さんのセリフまさにこれ、冨岡さんはコミュ症な上、身勝手だから嫌われるんですよ、と。

 

「because」の場合は、冨岡さんあなたは嫌われているからこうなんですよ、ということを言っているのです。

つまり、「なんで俺には友達がいないんだ」と言われたときに言うのが、「That's because everyone hates you.(それはみんなに嫌われているからよ)」であって、嫌われている理由を説明してあげるのが「That's because~」なわけです。

冨岡さんは自分が嫌われているという自覚がありませんから、胡蝶さんがこの言葉を言うこともありません。

 

だから、「That's why」しかありえない、というのが今回のフレーズでした!

 

 

今日のまとめ

「That's why」は定番表現なので、胡蝶さんのこのセリフごと丸暗記しておくと、使い道がわかりやすいですよ!

 

今日の言葉

That's why everyone hates you.
そんなだから みんなに嫌われるんですよ

 

今日のテキスト

-鬼滅の名言を英語で!
-, , , , ,

© 2024 鬼滅の刃で全集中・英語の呼吸!!