おはようございます!
冬です!
眠いです!
そういえば伊之助は山で育った割に、普通に布団で寝ていましたが、やっぱ布団はいいもんなんですね!
さて、伊之助ウィークもゴールが見えてきましたが、まだまだあと今回入れて3回ほど続きます。
今日は土曜日なので(謎)、ちょっとボリューム多めです。
全集中・英語の呼吸で乗り切りましょう!
本日のお題はこちら、
腕の関節を外して腕を伸ばして斬り裂く技、
「獣の呼吸 玖(く)ノ牙 伸(しん)・うねり裂き」を
『鬼滅の刃』英語翻訳版でどう訳された?
という問題です。
ちなみにこの前の捌(はち)ノ型はこちら。
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問題
獣の呼吸・玖ノ牙
( )Bendy Slash!!
伸・うねり裂き!!
※bendy=曲がりくねった
選択肢:
①Extending
②Expanding
③Stretching
④Widening
動詞4種の、現在分詞(=形容詞)で、どれが「伸」を意味するか?という問題ですね。
目次
答え
正解
獣の呼吸・玖ノ牙
Extending Bendy Slash!!
伸・うねり裂き!!
「extend」の現在分詞、①の「Extending」が正解でした!
解説
それぞれの単語の意味をしっかり学びましょう。
「extend」と「stretch」の違い
今回は、
動詞の現在分詞から選択してもらう形になりました。
現在分詞(~ing)は、「~している」という状態を表す形容詞として働くので、元の意味をそのまま受け継ぎます。
英単語
[動詞]伸ばす、延ばす、延長する、拡げる、拡大する
「extend」は、
「延ばす」「伸ばす」という意味でよく使われる単語ですね。
ちなみに選択肢にもあった、
日本語で「ストレッチ」と浸透している「stretch」も「伸ばす」という動詞ですが、
「tend」の語源*が「伸ばす」で、
その前に接頭辞「外に=ex-」をつけることで、
外に伸ばす、限界よりさらに伸ばしていくイメージの強い言葉になります。
(なので「extend」には「延長する」という意味がある)
なお、
「stretch」は、人間の構造上の限界までしか伸ばせません。
(↓は「stretching」の例)
ナレーション(ワニ)
It was mostly stretching via brute force.
殆ど力技によるほぐしだったそうな
※mostly=たいてい、via=~によって、brute=力だけの
「獣の呼吸・玖ノ牙 伸・うねり裂き」は、
腕をただ伸ばすのではなく、
腕の関節を全部外して限界より(ex-)伸ばす(tend)という、
人間の限界を超えた技なので、
「extend」が形容詞化した「extending」を使うのが正解なんですね。
「extend」と「expand」の違い
それでは、
「extend」と「expand」は、なんとなく似ていますが何が違うのでしょうか?
英単語
[動詞]広げる、拡大する、拡張する、膨張する
「extend」と同じく、
「広げる」という意味がありますが、
「膨張する」という意味もあるように、
平面的、立体的に大きくなるというイメージが強い言葉ですね。
「pand」という言葉は今はないのですが、
辞書によると「広がる」という意味だったようです。
(ちなみに今「広がる」の意味を持つのは、選択肢にあったwindenです)
「extend」と「expand」の違い
extend
=ex(外へ)+tend(伸ばす)
=伸ばす・伸びる・延長する
expand
=ex(外へ)+pand(広がる)
=広げる・広がる・ふくらむ
という感じですね。
少年マンガだと、
『ワンピース』のルフィのゴムゴムの風船、
『僕のヒーローアカデミア』のファットガムなど、
通常よりも体を大きくする系は珍しくありませんが、
そういう時は「expand」を使うのでしょうね(未確認ですが)。
「bendy」はアレに似た形容詞
なお、
「extending」の後の「bendy」は、
「bend=曲げる」という動詞と語源が同じの形容詞ですね。
英単語
[形容詞]曲がりくねった
動詞「bend」の例は↓。
竈門炭治郎
His attacks bend in strange ways!
異様な曲がり方するんだもん
動詞を元にした形容詞は、
先ほどの「expending」のように、「現在分詞(~ing)」も一つですが、
実際はある語源があって、そこから「動詞」や「形容詞」に派生していく方が多いですね。
「smile=微笑む」という動詞と
「smiley=笑顔の」という形容詞
の関係がそうですね。
「bend」と「bendy」と同じく、「-y」をつけただけの違いです。
形容詞は「-y」で終わるものが多いからですね。
「現在分詞」とあの人気ゴルファーの関係
ちなみに「smile」は、
「smiley」という形容詞があるとお話しましたが、
現在分詞だと「smiling」になります。
これは「微笑んでいる」という意味の形容詞になります。
形容詞「smiley」があるのに、現在分詞でも形容詞になるのです。
違いは実にカンタン。
「smiling」は「~している」感が強い時に使います。
なので、
日本では「スマイル・シンデレラ」と呼ばれている、
女子プロゴルファー・渋野日向子(通称しぶこ)は、
海外では「Smiling Cinderella(スマイリング・シンデレラ)」と報道されました。
厳しい全英オープンなのに、常に微笑んでいた(~ing)からでしょうかね。
そもそも、シンデレラは名詞で、
その前に「微笑んでいる」という形容詞をつけるには、
「smile」はダメです。
動詞か名詞しかないですからね。
そこで、
形容詞「smiley=笑顔の」ではなく
「~している」感の出る、動詞の現在分詞(=形容詞)を使ったということですね。
ほとんどの日本人はこれを知らないので「スマイルシンデレラ」と訳します。
悲報。
「Smile Cinderella」だったら、
動詞だと、
命令文なので「笑って、シンデレラ」笑。
名詞だと、
「笑顔シンデレラ」なんですね。
・・・バカっぽいですよね。
以下に日本の英語教育が単語しか教えていないか(以下略)
「伸・うねり裂き」はよくできた訳?
でやっと本題に戻しますが、
今回の「伸・うねり裂き」は、
ただ腕を伸ばすだけじゃなく、
通常よりも「さらに伸ばす(extend)」を意図した現在分詞を形容詞として使い、
関節を外すから結果的に「うねった」ので「bending」は使わずに、
伸⇒expending(伸ばしている)
うねり⇒bendy(曲がった)
裂き⇒slash(斬る)
という訳になったんでしょうね!
誤訳の多い「獣の呼吸」ですが、これはよく考えられた訳だと思います!
今日のまとめ
動詞と語源が同じの形容詞と、動詞を変化させた形容詞の違いと、
「stretch」「extend」「expand」の違いをご紹介しましたが、具体例があったのでわかりやすかったかなと思います。
「stretch」「extend」「expand」の違い
stretch
=伸ばす(限界まで)
extend
=伸ばす(限界以上)
expand
=広げる・膨らませる(限界以上)
長い文ですが最後まで読んでいただきありがとうございました。
にしても、
途中の見本が「甘露寺さん」と「小芭内さん」だったのは偶然なんですが、凄いですねぇ・・・。
例文
Beast Breathing Ninth Fang:
獣の呼吸・玖ノ牙
Extending Bendy Slash!!
伸・うねり裂き!!