おはようございます!
火曜日ですね。
もはや学校や職場に行きたくなくなっていませんか?
そんな時はこの、美しいお方のお姿を見て元気を出しましょう!
ということで、今日の英単語はこちら、
美しき毒使い、胡蝶さんですね。
この、「鬼殺隊・蟲柱(むしばしら) 胡蝶しのぶ」を『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題です。
なお、「鬼殺隊」の英訳については、こちらで解説しています。
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問題
鬼殺隊・蟲柱 胡蝶しのぶ
※the Demon Slayer Corps=鬼殺隊
ヒント:①Bug ②Vermin ③Insect ④Parasite
「柱」はまんま「Hashira」でしたが、
「蟲(むし)」をどの「虫」を表す英単語で訳すのか?ということですね。
答え
正解
鬼殺隊・蟲柱 胡蝶しのぶ
③の「Inscect」が正解でした!
解説
それぞれの単語の意味をしっかり学びましょう。
今回の英単語
英単語
〔名詞〕虫、昆虫
他の選択肢はそれぞれ、
「bug=(蚊のような)小さい虫」
「vermin=害虫」
「parasite=寄生虫」
という意味ですので、
胡蝶さんの技からも「蝶」や「蜂」を指すわけですから、
「虫、昆虫」を表す「insect」になったわけですね。
ちなみに「bug(バグ)」は、「バグった」の語源です。
コンピュータに悪さをする虫のような存在、
「コンピュータ・バグ」から生まれた言葉なんですよ。
「蟲」と「虫」の違いと、「蟲の呼吸」となった理由
なお、
「蟲柱」が「蟲」であって「虫」じゃなかった理由ですが、
現代では、
「蟲」と「虫」は同じ意味とされています。
しかし、昔は違ったんです。
そもそも、
「蟲」と「虫」の違いは何かご存知ですか?
そしてそれは、
胡蝶さんが「虫柱」ではなく「蟲柱」と名乗る理由にも繋がっています。
「蟲」と「虫」の意味の違い~身近な「虫」たち~
実は、歴史を紐解くと
「蟲=いわゆるムシ」
「虫=小型生物」
を表していたそうです。
※諸説あります
「蝶(ちょう)」
「蝉(せみ)」
「蜻蛉(とんぼ)」
「蝗(いなご)」
などに使われる「虫へん」が、
なぜか虫ではない
「蛇(へび)」
「蝮(まむし)」
「蛸(たこ)」
「蟹(かに)」
「蛤(はまぐり)」
「牡蠣(かき)」
などについているのは、
「虫=小さい生物」に分類されていたからですね。
また、「爬虫(はちゅう)類」という文字に
「虫」がついているのはまさに、
「爬=はう、ひっかく」+「虫=小さい生物」
を表しているからです。
もっといえば、
そもそも「虫」という漢字自体「ヘビ」の象形文字で、
そこから「虫=小動物」になったとか。
※諸説あります
また、
人間の体の中にも小さな生物(=虫)がいる
と考えられた時代がありまして、その時代から使われていた、
「腹の虫がおさまらない」
「腹の虫が鳴る」
「虫の居所が悪い」
「虫唾(むしず)が走る」
などの表現が今も残っています。
つまり、
そもそも「蟲」と「虫」は別ものだったわけです。
「虫の呼吸」じゃない理由
それが、
なぜ、「蟲=虫」になったのか?
なぜ、「虫の呼吸」ではダメだったのか?
理由は実にカンタンで、
胡蝶さんの生きた「鬼滅の刃」の世界の時代、
つまり大正時代では、
「蟲=むし」「虫=小型生物」だったからですね。
その証拠に、
大正時代の前、明治末期に小学校の唱歌として作られた『むしのこえ』は、
『蟲のこゑ』と書かれていました。
それが、
太平洋戦争の後の教育改革で
「蟲=虫」でいいじゃん、とされちゃったんですね。
胡蝶さん涙目ですよ、きっと。
ということでつまり、
胡蝶さんの使う、
蝶や蜂が舞う技は当然「蟲の呼吸」であって
「虫の呼吸」ではあってはいけないわけです。
だから当然、
「虫柱」ではなく「蟲柱」となるわけです。
それが、大正時代の常識だった、ということです。
今日のまとめ
英語よりも日本語の解説が多くなってしまいましたが、ちゃんと調べて、対応する語を充てるっていうことが大事ってことですね。
例文
I'm Shinobu Kocho, Insect Hashira in the Demon Slayer Corps.
鬼殺隊・蟲柱 胡蝶しのぶ