半月ぶりの更新になってしまいました・・・。
アクセスも少なくなり、
数少ないフォロワーさんも減り・・・気持ちが負けそうになる(←自業自得でしょ)そんな時はやっぱりこのセリフでしょう!
文が多すぎて英訳の解説するのが複雑で敬遠していた、この炭治郎のセリフの英語版を、今日は勉強していきましょう!
この、「頑張れ炭治郎頑張れ!! 俺は今までよくやってきた!!」を
『鬼滅の刃』英語翻訳版のネイティブ英語でどう訳された?という問題から。
目次
問題!
今回は原作と英訳が同じ位置で対応していないので、英訳と原作を分けて記載します!
問題
I'm a( )guy!
That's taken me far in life, and I'm sticking with it today!
From this point on, even if I feel broken...I'll keep on flowing forward!
頑張れ炭治郎頑張れ!!
俺は今までよくやってきた!!
俺はできる奴だ!!
そして今日も!! これからも!! 折れていても!!
俺がくじけることは絶対に無い!!
選択肢
①dai-so
②can-do
③se-ria
④wat-ts
・・・わかりやすい問題ですね!笑
答え
正解
I'm a can-do guy!
That's taken me far in life, and I'm sticking with it today!
From this point on, even if I feel broken...I'll keep on flowing forward!
頑張れ炭治郎頑張れ!!
俺は今までよくやってきた!!
俺はできる奴だ!!
そして今日も!! これからも!! 折れていても!!
俺がくじけることは絶対に無い!!
②の「can-do」が正解でした!
有名百円ショップチェーンと同じですね!笑
解説
You can do this, Tanjiro... so do it!
頑張れ炭治郎 頑張れ!!
日本語の「頑張れ」は、
語源として「我(が)を張る」説と「眼(がん)を張る」説があり、いずれもその場に居続けることを意味するわけですが、
現代では、とにかく人を鼓舞(こぶ)したり、勇気づけたりする時に使う言葉ですね。
その、「頑張れ」を英語でなんと言うかですが、
「Go for it!」
「You can do it!」
をはじめとして、色んな言い方がありますね。
どちらも結構使われる表現ですが、
なんでもかんでも「頑張れ」を置き換えられるかというとそうではなく、
それぞれニュアンスが異なります。
「Go for it」は、
目標(it)に向かって(for)行け(go)という時に使う「頑張れ」ですね。
動詞の原形から始まる命令文で、主語「You」が省略されており、とにかく「Go」を一番伝えたい表現で、目標が明確なスポーツの応援などでよく使われます。
しかし、今回のシチュエーションは、
主人公・炭治郎が、かつて十二鬼月だった強敵・響凱(きょうがい)と相対し、
強力な爪で切り裂かれる恐怖と、なおかつ先の戦いで骨折しているというネガティブな状況に気が滅入りそうになって、
弱気になりかけている自分の気持ちを奮い立たせるための「頑張れ」と言うシーンですね。
ですから、
「行け行け」感のある「Go fo it」ではなく、
お前は(You)やれるか不安に思ってること(it)でも、できる(can do)
という感じで、自信を持たせるための「頑張れ」である、
You can do it
=お前はそれができる
が使われているわけですね。
カナヲに対しての「頑張れ」もそうでした。
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参考「頑張れ!! 人は心が原動力だから 心はどこまでも強くなれる!!」を英語で?【★★★★】
おはようございます! 『鬼滅の刃』原作23巻の発売を記念した、 全国紙5紙の新聞全面広告がネット公開されているのにタイアップした企画、第3弾です。 (第1弾)(第2弾) www.shonenjump. ...
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なお、
カナヲと違って今回は自分自身に対してでも「You」となっているのは、
第三者的に言う場合の場合だからですね。
日本語でも「炭治郎、お前は…」と言うのと同じです!
最後の「so do it」は、
「You can do it」で「お前ならできる」としたことを、
だから(so)それをやるんだ(do it)という、命令文的に追い打ちをかけているんですね。
とにかく自分は出来るんだ、と奮い立たせている英訳でした。
I'm a can-do guy!
俺はできる奴だ!!
ちょっと原作の文と前後しますが、「俺はできる奴だ!!」に該当するのが、
I'm a can-do guy!
です。
「guy=奴」というのはわかると思いますが、
「can-do」というのは見慣れない表現ですね。
「can」+「do」で、先ほどの「You can do it」と同じく「できる」を表しているわけですが、
名詞の前に置く「形容詞」として辞書にも登録されています。
英単語
[形容詞]実行できる、やる気にあふれた、意欲的な
日本語の「できる奴」の「できる」が、
何ができるのか明確に言わなくても伝わるように、
英語でも「can-do」で、何と限定しなくても「できる」というのが伝えられる表現なんですね。
形容詞だから、冠詞(a)と名詞(guy)の間に置くのを忘れずに!
That's taken me far in life, and I'm sticking with it today!
俺は今までよくやってきた!! そして今日も!!
原作は「俺はできる奴だ!!」が間に入っていましたが、英語的に訳しづらかったのでしょう、前後が入れ替わった訳ですね。
前半部分の、
That's taken me far in life
が、「俺は今までよくやってきた」を表し、
後半部分の、
I'm sticking with it today!
が、「そして今日も!!」を表しています。
That's taken me far in life
俺は今までよくやってきた
主語が「That」動詞が「is」で、後ろに「take」の過去分詞「taken」が来ているので、
これは受け身(受動態)ですね。
take me far(away)
=自分を遠くまで連れて行く
という慣用句を使った受け身表現で、「連れて行ってくれた」と訳せます。
後ろの「in life」は、「人生において」という意味ですので、
That's taken me far in life
=それが私の人生にまで連れて行ってくれた
=それが私の人生を作った
⇒俺は今までよくやってきた
となるわけですね。
I'm sticking with it today!
そして今日も!!
今度は、主語「I」動詞「am」で、
後ろに続く「sticking」は動詞「stick」の現在分詞(-ing)ですね。
英単語
[名詞]棒、杖、ステッキ
[動詞]貼り付ける、置く、刺す、突き通す、動かない
stick with~=~をやり遂げる、~から離れない
ということですから、
I'm sticking with it today!
=俺は今日もそれをやり遂げる
⇒そして今日も!!
というように、英訳しているワケですね。
過去分詞(受け身)⇒現在分詞(進行形)
という表現の変化を使う事で、
今まで⇒今
という変化を表現しているんですね。
なお、原作では「これからも!!」となっていますが、それは次の文にまとめられていました。
From this point on, even if I feel broken...I'll keep on flowing forward!
これからも!! 折れていても!! 俺がくじけることは絶対に無い!!
こちらも、
From this point on,
=これからも!!
even if I feel broken
=折れていても!!
I'll keep on flowing forward!
=俺がくじけることは絶対に無い!!
と、原作の3つの文をひとまとめにした表現です。
いずれも、
これまで(That's taken me far in life)や今(I'm sticking with it today)の話ではなく、
今後の未来の話をしているので、ひとまとめにしているんですね。
この辺、「時制」を大事にする英語らしい訳し方です。
From this point on
これからも!!
「from now on=今から」等にも使われる、
英熟語
を「this point=この時点」にした、
From this point on
=この時点から
⇒これからも
でしたね。
even if I feel broken
折れていても!!
I feel broken
=骨折している気がする
に、
「even if~=たとえ~だとしても」
を使った文で、
even if I feel broken
=たとえ骨が折れている気がしていても
⇒折れていても!!
と訳しているんですね。
I'll keep on flowing forward!
俺がくじけることは絶対に無い!!
原作では「俺は~無い!!」という否定的な表現ですが、
英語版では、
意思を表す助動詞「will」
keep on ~ing=~し続ける
を使って、
I'll=俺は~する
keep on=し続ける
flowing=絶え間なく流れる
forward=将来に向かって
で、
I'll keep on flowing forward!
=俺は未来に向かって進み続ける!!
⇒俺がくじけることは絶対に無い!!
としているわけですね。
日本語の感覚だと、未来には「進む」とか「歩む」という表現を使う感じがしますが、
英語だと、「流れる」という意味の強い「flow」を使ったりするんですね。
だいぶ日本語と英語は違うな、と感じるかもしれませんが、
そもそも日本語の「進む」も、それだけでは歩くのか車で行くのかわからないように、具体的な動作を表していませんよね。
そういったこともあって、未来に(forward)、くじけず、つまずかず、進み続ける(=flow)としたのも、あながち変でもないかなと思いました。
今日のまとめ
今日の言葉
You can do this, Tanjiro... so do it!
I'm a can-do guy!
That's taken me far in life, and I'm sticking with it today!
From this point on, even if I feel broken...I'll keep on flowing forward!
頑張れ炭治郎頑張れ!!
俺は今までよくやってきた!!
俺はできる奴だ!!
そして今日も!! これからも!! 折れていても!!
俺がくじけることは絶対に無い!!